PHEVのSUVが400万円以下で購入できる衝撃! BYDより発売された最新SUV「SEALION6」のコスパがヤバすぎた撃上陸 (2/2ページ)

BYDはBEVのみならずPHEVも得意とする

 技術面もBYD自慢の最新システムを投入する。

 目玉はなんと言っても同社独自の技術、「DM-i」だ。スーパーハイブリッドと名乗るこの技術は、EV走行を基本としたメカニズムで、普段はモーターのみで駆動。ただし、長距離走行やパワーが必要なときなどはエンジンによる発電を効率よく行い、EVのネガティブな面をカバーするというもの。とくにSEALION 6に採用されたこの技術は、温度管理を重視しており、バッテリーとエンジン、両方がもっとも効率よく使えるようなシステムとしてるとのことだ。

 なお、搭載されるエンジンは1.5リッターの自然吸気エンジン(FWD)とターボエンジン(AWD)を搭載し、バッテリーは普通充電と急速充電、V2L、V2Hにも対応する。バッテリーだけでも100kmほどの走行が可能だという。ちなみにSEALION 6には、一般的な12Vの鉛蓄電池ではなくブレードバッテリーの技術を応用し、リン酸鉄を使った12Vバッテリーを搭載するとのことで、補器類用のバッテリーにおける高寿命化も果たしている点もトピックだ。参考までに年数で例えると、このバッテリーは15年積みっぱなしでも大丈夫とのこと(しかも10kgも軽量化できる)。

 これらの革新的な技術により、FWDモデルではなんと1200kmもの走行を可能にするとのこと。一方で、AWDモデルはそのパフォーマンスが自慢であり、スポーツカー顔負けの0-100km/h加速5.9秒という瞬発力を誇る。

 じつはBYDは、2008年に世界初の量産PHEV車両を販売したという、PHEV分野の草分け的存在でもある。PHEVについては20年以上のノウハウを持っているとのことで、「流行っているから出した」という、ポッと出の存在ではないことが強調されていた。実際、世界90以上の国と地域でBYDのPHEVは販売されており、現在までに740万台以上のセールスを誇っている。BYDといえばEVなイメージだが、グローバルで見れば、PHEVも忘れてはならぬ売れ筋モデルなのだ。

 BYDオートジャパンで代表取締役社長を務める東福寺厚樹氏は、「PHEVは、電動車のなかではもっとも理想的なシステムだと考えてます。地球の平均温度を1度下げるという目標を持ったBYDが誇る最新のPHEV、ぜひ期待してください」と語った。

 ちなみにこのSEALION 6、11月1日から30日までの期間で先行受注を受け付けており、1カ月で300台以上を受注したとのこと。コスパ抜群の最新PHEV、どのようなポテンシャルを見せてくれるのか、今後展開される予定の試乗記も、ぜひチェックしてみてほしい。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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