「クルマの心臓なのに他社製ってアリ?」アリなんです! 他メーカーのエンジンを載せててもパッション全開のクルマ3選 (2/2ページ)

速さよりも見た目を重視

 日本の光岡自動車が2006年に発売した「オロチ」も、そのパワーユニットを他社から供給された1台だった。開発当初はホンダのNSX用エンジンやパワートレインの供給を希望していた光岡自動車だったが、NSX自体の生産中止を直接の理由に、結局その希望は叶うことはなく、トヨタ製の3.3リッターV型6気筒エンジンがミッドに搭載されることになった。

 ちなみに光岡自動車がこのオロチに掲げたコンセプトは「ファッション・スーパーカー」。したがって232馬力と発表された最高出力や、ミッションが5速ATのみだったことは問題ではなく、そのスタイリングの斬新さがオロチの評価を決定づけたといってもよかった。とはいえその車重はわずかに1580kg。十分にスポーティな走りが楽しめたことは間違いない。

 世界にはまだまだ、他社のエンジンを使用したスーパーカー、あるいはスポーツカーは数多く存在する。そしてそれらはこれからも趣味性の高いモデルとして、自動車のファンの目を楽しませてくれるのだろう。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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