メーカー純正のパーツでもメッキだからダメ! トラック野郎が受けた理不尽すぎる仕打ち (2/2ページ)

車検に通る合法スタイルでも入構拒否!

 派手な4トン車で青果を運んでいたB氏の場合、デコトラで堂々と走りたいという思いから構造変更を行い、そのままの状態で車検をパスすることができる仕様に。そのぶん最大積載量は減らされたが、葉物を運んでいたB氏にとって大した問題ではなかったという。そんなB氏がとある大手スーパーの配送センターに青果を運んで行ったところ、守衛のガードマンに敷地内へと入ることを拒まれた。もちろん、いいぶんは派手なトラックだから入ってもらっては困るというものだ。

 そこでB氏は車検証を見せながら合法改造車であることを説明したのだが、かたくなに拒否されてしまった。らちがあかなくなったB氏は怒り心頭となり、荷物を降ろさずにもって帰ることを守衛に伝えた。すると無線で連絡を受けた青果の担当者が駆け寄ってきて、降ろしてもらわないと困ると嘆願されたのだ。

 その様子を見ても、守衛は派手なトラックを敷地内へと入れることを認めない。そのためB氏は敷地外の道路脇にトラックを止めてフォークリフトで納品したとのことであるが、ひとつの会社の勝手な理由で、公道を無断で塞いでいいものかと疑問を感じたという。

 最後は、大手メーカーの殺虫剤などを積み込むために、某製薬会社を訪れた私。そのときのトラックは派手ではなかったものの、車検に通る範囲内で多少飾っていた。そして守衛で受付をするためにトラックを降りた際、「派手なトラックですね」と守衛にいわれた。そのため「ノーマルですし、もちろん車検にも通りますよ」と答えてトラックに乗り込んだ。もちろん、それは嘘ではなかった。

 そして荷物を積むために待機していたところ、守衛から連絡を受けたという担当者が私のもとへとやってきた。ひととおりトラックを見てまわった担当者は私に、「洗車も手入れもきれいにされていますね。ですが、内装の生地がウチ的にはNGでして。今回は仕方ないですが、次回もこのままですと出入りできませんので気をつけてくださいね」といわれたのだ。

 そのときは内装をカスタムしていたわけではなく、車内の寝台スペースに柄物のカーテンとハンドルカバーを取り付けていただけ。ただそれだけで注意されてしまったことに驚いたわたしは、トラックにそれ以上手を入れることをやめることにした。

 違法改造のトラックを構内に入れてしまうと問題になることは理解できる。しかし純正のメッキパーツや合法改造車であっても出入りできないというのは、果たして正義なのだろうか。細かく制限するのは結構だが、厳しすぎるのもいかがなものかと思う出来事であった。


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