この記事をまとめると
■「2025フォーミュラジムカーナ Rd.4最終戦」が富士スピードウェイで開催された
■優勝を掴み取った駒澤大学自動車部の参加選手たちにインタビューを行った
■OBの多大なる支援と現役自動車部員の意識改革により全国制覇を成し遂げた
なぜ予選敗退常連だった自動車部が全国制覇できたのか
日本各地にある大学や専門学校などの自動車部がジムカーナ競技で戦う「フォーミュラジムカーナ」は、タイヤなどを同一条件に揃えたワンメイク車両によるイコールコンディションの戦いをテーマにした学生ジムカーナで、いま業界でも大きく注目を集めているモータースポーツの大会だ。
そんなフォーミュラジムカーナの決勝戦となる第4戦の「2025フォーミュラジムカーナ Rd.4最終戦」が、2025年11月1〜2日に富士スピードウェイのマルチパーパスドライビングコースで開催された。
既報のとおり、2025年の王者は駒澤大学だ。今回は、駒澤大学自動車部が栄冠を勝ち取るまでのサクセスストーリーに迫っていきたい。
OBと現役学生が一致団結した「駒澤大学自動車部」はなぜフォーミュラジムカーナで優勝を掴み取れたのか画像はこちら
「強くなかった僕たちは、OBや先輩方の支援や指導をいただきながら、たくさんの練習をして実力を伸ばしてきました」。そう語ったのは、4年生の松田新太朗選手(写真中央)だ。OBたちは、ドライビングテクニックの指導はもちろん、クルマの整備や新たな部の仕組みを導入したりと、現役部員たちの成長のために、どんな労力も惜しまなかったという。
表彰台に上がった駒澤大学自動車部画像はこちら
駒澤大学の自動車部は1962年創部で、60年以上の伝統を誇る部活動。しかし、2023年にエビスサーキットで開催されたフォーミュラジムカーナの予選会では、全国大会への出場すら叶わないという悔しい結果に終わった。
この現実を見た先輩やOBたちが、「このままではいかん!」と立ち上がり、現役部員たちを費用や練習方法などさまざまな面でサポートした。それが今回の優勝に結びついているという。