連戦連敗の逆境からフォーミュラジムカーナ全国制覇へ大躍進! 駒澤大学自動車部の成長にはOBたちの支えがあった (2/2ページ)

OBと現役部員が一丸となって勝ちに向かって走り出した

 ジムカーナをはじめとするモータースポーツには、とにかく費用がかかる。そこでOBたちは資金面で援助するだけでなく、何人かのOBで共同購入したクルマを現役部員が乗れるように貸与する「半部車制度」という仕組みを導入。そのおかげで、とくに運転経験の少ない1〜2年生が早い段階からクルマに触れて経験を積めるようになった。

 そんなOBたちからの未来への投資に、現役部員たちもしっかりと応えた。これまでの「馴れ合いサークル」のような雰囲気を排除し、部員同士で運転技術を意見しあうことで、「運転が上手くなりたい」という向上心が高まり、部全体が「勝ちに行く」体質になっていったという。こうして、運転技術のみならず自分たちの意識も改革したことで、駒澤大学自動車部は着実に強くなっていったそう。

 ちなみに、今回の優勝賞品は「トヨタ86の1年間無償リース権」もしくは「自動車部活動支援金30万円」のどちらかが選択できるというものであった。その2択のうち、駒沢大各自動車部員たちは「86でお願いします」と即答。この選択によって、学生たちは新たなクルマで1年間、たくさん走り込むことができるはずだ。

「半部車制度」などのおかげでたくさん走り込むことができ、部員同士で意識を高めあって努力を積み重ねてきた現役部員たち。後輩の成長と活躍を願ってやまない、OBたちの気持ちを受け継いだ駒澤大学自動車部は、今後も力強い走りを見せ続けてくれるだろう。


この記事の画像ギャラリー

新着情報