もう「クルマを買う」が当たり前の時代に! モーターショーを見れば急速に発展するアジアを実感!! (2/2ページ)

新興国のモーターショーもすっかり様変わり

 その昔、2000年代の中国のオートショーへ行くと、会場内で無料にて配られていたチラシやリーフレット、ペーパーバッグなどですら、会場外で販売されていたほど、当時は自動車ショーへ行くこと自体がかなりのステータスとなっていた(一般の人は当時の物価と照らして高い入場料が払えなかった)。

 東南アジアでも、筆者が出かけはじめたころは、その国ではマイカーをもつこと自体が高嶺の花であり、タクシーも含めて公共交通機関で会場に来て、当時としては高い入場料金を払って、まさに夢のひとときを体験するために来場する人が目立っていた。

 しかし今では、「次のクルマはどれにしようかな」的な感覚で会場を訪れる人が目立ってきているので、新興国の経済成長のスピードの速さというものを、現地に行くと肌で感じることもできる。

 現状でもインドの自動車ショーで見る風景は、少し前の中国や東南アジアの自動車ショーの雰囲気をもっているものの、それでも会場内は以前ほどのピリピリした感じはなくなってきているものと感じている。

 今ではコスプレイヤーや、若い人を中心に、自身のSNSへの掲載のために展示車を絡めて自撮りするという風景は当たり前のようにあるものの、以前のような記念撮影的なものはすっかり影を潜めているように見える。東南アジア各国でも、マイカーが夢のものではなくなり、すでに所有していたり、以前よりリアリティ(所有可能になってきている)のあるものとなっているのは、間違いないだろう。

 個人的には、マイカーなんて夢のまた夢のころであったショー会場特有の、ややピリピリした雰囲気が好きだった。会場や周辺の様子の変化というものは、日本でも同じ変遷をたどってきているものともいえ、筆者は幼少のころ(バリバリ昭和)から東京モーターショー(現ジャパン・モビリティ・ショー)へ通い続けているなかで、自分の経験とトレースしながら、日本と同じように様子が変わってきていることを肌で感じている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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