待望のS-AWCを搭載して名実ともに史上最強のミニバンへ! マイナーチェンジを実施したデリカD:5を2026年1月に発売 (2/2ページ)

三菱の4WD技術は海外でも評価が高い

 なおこの日、発表会の会場でプレゼンを行ったのは、三菱自動車で取締役代表執行役社長兼最高経営責任者を務める加藤隆雄氏だった。

 加藤氏は、「三菱といえばデリカと言っても過言ではないほど、昔から多くの人に愛されています。19年目になる長寿モデルですが、まだまだ多くの人から支持されており、同社が国内で販売しているクルマのなかではもっとも売れているモデルです。我々の業績が不調なときでも、これだけは売れ続けていました。それくらい、三菱=デリカという認知が広がっているんだと思います。『三菱のキャプテンはデリカD:5』ですね」と語る。ちなみに今回発表されたデリカD:5、すでに1カ月で5000台ほどの受注を受けているとのこと。

 続けて、「19年も販売されているので、『どこへ行くにもデリカD:5だった』という家庭も多いと思います。なので、思い出のそばにはいつもデリカD:5がいる……このクルマは、家族に寄り添ったクルマという一面もあると思います」と語った。

 なお、加藤氏は現在の役職に就く前はインドネシアの合弁会社「ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア」で社長を務めていた。その際にもやはりデリカにお世話になったといい、「インドネシアのような豪雨が多くて水害の多い地域では道が悪いのですが、このクルマは難なく走破してました。同社の4WD技術、そしてデリカD:5の走破性の高さは本当にすごいと思いますよ」と、デリカD:5との思い出も我々に語ってくれた。

 ちなみに報道陣からは、「PHEVは出さないんですか?」との質問もあったが、これに加藤氏は、「我々としても検討している要素のひとつなんですが、いまのデリカD:5ユーザーに聞くと、『いやいや、このクルマはこれでいい。まだまだいけるよ』という声がほとんどでして……(笑)。ディーゼルの市販車はいまかなり少なくなりましたが、日本では軽油が安いので、まだまだ需要があるんですよね。EVはまだまだインフラの面で課題がある一方で、HEVは検討の余地があると思っているので、世の中の状況を見て、開発・検討をしていけたら」と含みを残した。

 会場では新CMも放映され、映像内では「ミニバンの姿をしたSUV」、「代わりは存在しない」、「歴代最強」というワードが出てきており、悪路を走るシーンを強調。デリカD:5の魅力を前面に押し出していた。

 日本が誇る唯一無二のミニバンSUV、デリカD:5。価格は451万〜494万4500円で、販売は2026年1月9日としている。

 生まれ変わったデリカD:5のポテンシャルを我々が試せる日はすぐそこだ。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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