この記事をまとめると
■ゴルフカートは私有地で使用されるため運転免許がなくても操作できる
■事故も免許処分の対象外だが民事責任は免れない
■事故防止のため多くのゴルフ場が独自のルールを定めている
ゴルフ場は私有地だが……
ゴルフ場で移動する際に乗ることがあるカートのなかには、自走式のタイプがあります。この自走式のゴルフカートで事故を起こした場合、運転免許に影響するのでしょうか。ゴルフカートが運転免許に影響するのか解説するとともに、利用する際の注意点も解説します。
ゴルフカートは、私有地での使用となるため、運転免許がなくても運転することができます。いい換えると、公道ではないため、誰でも運転することができてしまうということです。
ゴルフカートのイメージ画像はこちら
また、私有地での運転となるため、ゴルフ場内で事故を起こしたとしても、運転免許に影響することはありません。ただし、ゴルフカートの運転中に事故を起こした場合、運転者が責任を負うことになる場合がほとんどです。そのため、ゴルフカートを運転する際は、場内での事故に十分注意しなければなりません。
近年、ゴルフ場内におけるカートの事故が多発しています。そのため、ゴルフ場の規定により、運転免許保有者のみゴルフカートを運転できるよう定めている場合が多いです。
とあるゴルフ場の規定を見てみると、次のように書かれています。
【1】運転者は自動車運転免許保有者に限ります
・脇見運転はせず、安全運転をお願いします
・運転しながらのナビの操作はおやめ下さい
【2】飲酒運転は禁止です
・事故が起きた場合、運転者・同乗者の責任となります
【3】運転ルールを守ってください
・ナビや標識に従い走行してください
・急斜面や進入禁止エリアには入らないでください
・天候やコース状況により乗り入れ禁止となる場合があります
【4】発進時・走行中の安全にご注意を
・発進前は全員が着席していることを確認してください
・手や道具を車外に出さないでください
・他のカートとの車間距離は十分にお取りください
【5】カートは安全な場所に停めてください
・斜面や打球が飛ぶ場所への駐車は避けてください
・離れる際はしっかりパーキングブレーキをかけてください
【6】カート道路では立ち止まらないでください
・やむを得ない場合は、車両に十分注意してください
【7】故障・異常を感じたら、すぐ係員にお知らせください
【8】事故を起こした場合はすぐ係員にお知らせください
・故意・過失により事故が発生した場合、損害を賠償していただきます
・カートや施設等の破損修理にかかる費用は全額ご負担していただきます
・対人対物に関わらずご利用者様の責任において賠償解決していただきます
・ゴルフ場に故意等がない限り一切責任は負わないものとします
ゴルフ場の多くは、ゴルフカートを運転する際のルールや注意を呼びかけています。事故を起こさないようにするためにも、規定は守るようにしましょう。
ゴルフカートのイメージ画像はこちら
ゴルフ場内を移動する際に利用するゴルフカートは、私有地での使用となるため、免許がなくても運転することができます。そのため、もしものことがあったとしても運転免許に影響する可能性はないといえます。
ただし、カートという車両を運転するという行為そのものは、クルマの運転と同じです。そのため、万が一のことがあったときは、運転者がその責任を負わなければなりません。
私有地やゴルフ場だからという理由で安易にカートを運転すると、思わぬ事故を起こしてしまう可能性があります。私有地やゴルフ場内でカートを運転する際は、車両を運転しているという自覚をもって、安全運転に努めるようにしましょう。