タイのモーターショーは会期中に7万5000台も新車が売れる! 成熟していないからこその熱気が昭和の東京モーターショーのよう!! (2/2ページ)

新興国ならではの購買熱が成熟市場との差を浮き彫りに

 11月29日の正式開幕に先立ち、11月28日はメディア向けの先行公開とともに、VIP客招待日となっていた。そして、11月29日に再び会場を訪れボルボの認定中古車ブースへ行くと、すでに数台に「売約済み」という札がかかっていた。さらに翌日には、売約済み車両のかわりに別の中古車が置かれていた。

 正式開幕日にBMWの認定中古車ブースを通りがかると、“HOT DEAL”という札がついていた。つまり「ただいま商談中」ということである。会場でクルマがドンドン売れていく、そんな様子をリアルで垣間見ることができ、なぜだか興奮してしまった。このような札をかかげるのは、ほかの購入検討客の購買意欲を刺激する演出ツールとしてはまさに効果抜群に見えた。

 もうかれこれ20年前の話になるが、中国の自動車ショーではスーパーカーやロールスロイスなどの超高級ブランドを1棟に集めて展示していた。そこでは当時の富裕層が展示してあるスーパーカーを競うように買っている姿があった。

 当時の中国車の製品品質はいまと比べてもかなり悪いレベルだったということもあり、中国では「同じクルマではなく展示車そのものがほしい(発注してできあがったクルマは品質が悪い可能性もあるから、自分が直接チェックして問題ないと判断した展示車がほしいということ)」となっていたのである。また、自社ブース内に受注したお客の名前と購入車種を掲示していき(日本と違い個人情報という概念はあまりない)、「うちはこんなに売れてますよ」とアピールするブランドもあった。

 昭和世代の筆者としては、タイや中国の自動車ショーで見た光景は、昭和時代の東京モーターショーの熱気を思い出させるとともに、成熟社会となった日本では体験することのできない、新興国ならではの熱気というものをいつも体感している。


この記事の画像ギャラリー

小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

-

愛車
2019年式トヨタ・カローラ セダン S
趣味
乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
好きな有名人
渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

新着情報