年単位待ちはなくなったものの受注停止の車種もチラホラ! 新車の納期最新情報 (2/2ページ)

趣味性の高いクルマは事情が異なる

 日産ではフェアレディZが、以前は長期間にわたり受注を停止していたが、いまは普通に購入できる。販売店によると「納期は長くても5カ月程度」という。

 ホンダ・シビックタイプRは、以前は受注停止が続いたが、特別仕様車として100万円以上高い617万9800円のレーシングブラックパッケージを追加して、受注を再開した。ホンダの販売店では「シビックタイプRの納期は不安定で、今後の動向もわからない」というが、レーシングブラックパッケージは、価格が高いこともあって受注の完全停止には至っていない。一方、価格が割安な499万7300円の標準グレードは、いまでも受注を止めたままだ。

 なおフェアレディZ、シビックタイプR、ランドクルーザーシリーズのような趣味性の強い車種は、発売されると一気に受注台数を増やす。実用性で選ばれる軽自動車などと違って、購買意欲が急激に高まり、愛車の車検期間にかかわらず購入しようとするからだ。「いま使っているクルマの車検期間が満了したら乗り替える」という判断にならず、受注台数も急増する。

 しかも趣味性の強い車種は、発売して1年も経過すれば、ほしい人には行きわたって売れ行きを下げる。発売前に設定する生産計画台数も控え目だから、発売直後でも日本国内で納車される台数は多くない。そのために納期が長引いて受注停止に至ってしまう。

 この需給バランスの不均衡に注目して、購入直後の転売と中古車価格の高騰が生じることがある。ただしクルマを投機の対象にするのは危険だ。前述のとおり発売直後の受注が旺盛で、納期の遅延や受注停止が発生しても、行き渡ると納期が急に短縮されてプレミア価格の中古車を買う必要はなくなる。たとえばフェアレディZは、一時は中古車価格が高騰したが、その後に受注が正常化すると急落した。クルマを投機の対象にするのは避けたほうが無難だ。


この記事の画像ギャラリー

渡辺陽一郎 WATANABE YOICHIRO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

愛車
フォルクスワーゲン・ポロ(2010年式)
趣味
13歳まで住んでいた関内駅近くの4階建てアパートでロケが行われた映画を集めること(夜霧よ今夜も有難う、霧笛が俺を呼んでいるなど)
好きな有名人
-

新着情報