この記事をまとめると
■ホイールやタイヤは構造上真円ではない
■そのまま走るとクルマやステアリングが振動するのでバランス調整を行っている
■バランスの取り方には「センター取り」と「ピッチ取り」の2種類が存在する
ホイールバランスの取り方には2種類あった
冬になるとスタッドレスタイヤを装着する人が増えるなどして、タイヤを交換する機会も多くなるタイミングだが、タイヤ交換をしたときにほぼ必ず行うのが「バランス取り」という作業だ。
じつはタイヤやホイールは、真円のように見えても微妙にズレが生じている。これはホイールであればデザイン上の影響や、バルブを装着する穴が存在していることが影響しており、タイヤも同じく複数の母材を組み合わせて作られている以上、やむを得ない部分といえるのだ。
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そしてこのバランスが狂った状態のまま車両に装着して走行すると、タイヤが回転するたびに振動やブレが発生してステアリングにそれが伝わったり、酷いときはクルマ全体が振動したりと、快適性も安全性も損なう結果となってしまう。
そういったことを防ぐために、一般的なタイヤ交換作業ではバランス取りも同時に行うワケなのだが、その方法に「センター取り」と「ピッチ取り」と呼ばれる2種類の方法が存在しているのである。
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センター取りというのは、その名のとおりホイールのセンター部分にバランサーと呼ばれるバランス取りを行う機械の軸を通して固定し、回転させてバランス測定を行う方法で、一般的なホイールはセンター部分に車名やメーカー名、ホイール名などが記載されたセンターキャップが備わっているので、それを外して行うものだ。
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一方、ピッチ取りとはホイールを車両に取り付ける際にボルトナットを通すピッチホールを用いてバランサーに固定をしてバランス測定を行う方法となっており、ふたつの違いはホイールを固定するのにセンター部を用いるのか、ピッチホール部を用いるのかの違いとなっている。
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このふたつを比べると、複数あるピッチホールを用いた固定方法の方が優れているようにも思えるが、近年のホイールにおいては、そもそもの精度が高くなっているため、センター部を用いるセンター取りでバランス取りを行ってもほぼ差異が出ることはないというのが正直なところ。
逆にピッチ取りでは複数存在するP.C.D.に合わせてアダプターを付け替える手間があり、デザイン性を重視してナットホールが小さくなっているホイールにおいては、かえってキズがつくリスクもあるのである。
ではなぜピッチ取りという方法が存在するのかというと、一部のプジョーやシトロエンなどの純正ホイールにはそもそもセンター部の穴が存在しないものがあり、そういった特殊なホイールでバランス取りを行う際に必要なものということなのだ。