助けを求める人が居るかぎりドコへでも行かねばならぬ! 全国の消防が配備する「走破性命」の特殊車両が頼もしすぎる!! (2/2ページ)

自然災害の多い日本を支える

 そして、4輪ではなく8輪となる水陸両用バギーでは、米国製アーゴ(Argo)社の「AURORA 8×8」。空冷エンジン896ccで33馬力の850シリーズと、空冷エンジン993ccで40馬力の950シリーズがあり、それぞれ陸上で6人、水上で4人乗れる「SX」と、水陸どちらも4人乗りとなる「SX-R」がラインアップしています。速度は陸上で40km/h程度、水上では5km/h程度。それでも最大傾斜44度に耐え、30cmの段差や80cmの溝をものともせず走破することができるタフなモデルです。

 ちなみにタイヤではなくクローラーの大型車となりますが、水陸両用車では愛知県岡崎市に配備されているモリタの「Red Salamander(レッドサラマンダー)」が有名ですね。荒地も水中もものともしない、無限軌道災害対応車と呼ばれており、7200ccのディーゼルエンジンで最大300馬力を発揮。前後別系統の油圧モーターで駆動するクローラーを備え、前後キャビンの押し引きによって溝や凹みを乗り越えていく高い走破性を誇ります。2mの溝を越え、垂直壁乗り越え能力は0.6mというからすごいですね。また、大阪府住之江市ではやはりクローラーを装着した大型水陸両用車「レッドヒッポ」を配備しています。

 このように、自然災害の多い日本にとってバギーや水陸両用車は、多くの命を救うために欠かせないものとなりつつあります。ただ、レッドサラマンダーやレッドレディバグだけでなく、消防のバギーも大型特殊自動車の区分となるため、運転するには大型特殊免許が必要。使い方によっては危険を伴うこともあり、配属先の隊員は日々、訓練を行なっていざという日に備えているのです。

 そして、まったく同じ車両とはいきませんが、ポラリス「レンジャー」やアーゴの水陸両用バギーはイベント等への出展や、アウトドアレジャー施設でのアクティビティなどで試乗することもできますので、興味のある方はぜひ検索してみてくださいね。


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まるも亜希子 MARUMO AKIKO

カーライフ・ジャーナリスト/2024-2025日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

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サプライズ、読書、ホームパーティ、神社仏閣めぐり
好きな有名人
松田聖子、原田マハ、チョコレートプラネット

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