昔は横転! 爆破! クラッシュ! ってド派手なカーアクションが楽しかったのに……イマドキの刑事ドラマの劇中車が動きも車種も「地味」なワケ

この記事をまとめると

■1980年代前後の刑事ドラマでは劇中車が強い印象を残していた

■近年は制作予算やコンプライアンスの制約により派手な車両演出が難しい

■メーカー側にとっても車両提供の宣伝効果が相対的に低下している点も影響している

クルマは刑事ドラマに欠かせない名脇役だった

 1980年代前後の刑事ドラマでは、出演者と肩を並べるほどの主役級の存在となっていた劇中車。なかには劇中専用のカスタマイズがなされていたり、ド派手なカーアクションが行われていたりと、その影響でクルマ好きになったという人も少なくないのではないだろうか。

 しかし、近年は刑事ドラマ自体が減少しているという事情もあるものの、作中にド派手な車両やカーアクションが差し込まれることはかなり少なくなっている。

 これはさまざまな要因が絡んでいるのだが、一番大きなものとして挙げられるのが予算の都合で、多くのドラマがワンクール、つまり3カ月で終わってしまうのにそこまでクルマに費用をかけられないというのがあるだろう。よく考えてみれば、過去の名作刑事ドラマは続編が多く作られて同じ世界観で長らく放送がされていた。そうなればある程度予算をかけても回収の見込みもあったというワケだ。

 そしてカーアクションが減ったのは、予算面はもちろんのことコンプライアンス面が厳しくなったことでリスクの高いカーアクションをしづらくなったというのもあるだろう。なにかあって出演者にケガなどがあっては大変だし、そもそもカーアクションを撮影するには関係各所への許可取りや安全を確保するための人員確保など、多くの時間と予算が掛かってしまうのだ。

 また、自動車メーカーとしても、昔は新型車などを劇用車として提供することでかなりのプロモーション効果が見込めたが、いまは娯楽が多様化したことで昔ほどの効果が望めなくなってしまったというのもあるだろう。とくに、映画などは公開時に車両提供などで協力していたとしても、のちにテレビで放送するときにスポンサーがライバル企業だったりすることもあって、エンブレムなどがマスキングされることもあるので、メリットはそう多くないというのが本音なのかもしれない。

 ただ、逆にスポンサーなどの制限がないサブスクリプション動画サービスで公開される作品についてはそういった制限もなく、予算も比較的潤沢なケースがあるので、ド派手なカーアクションなどはそういったプラットフォームで公開されるようになりつつあるのかもしれない。


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小鮒康一 KOBUNA KOICHI

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