日本人もびっくりなほどの日本車天国!
2日目もバス移動。しかしこのときは、業界内の人たちとの談笑もあり、外を見る機会があまりなかったが、たびたび見たところ、騒ぐほどのクルマは見つけられなかった。ただここで、WEB CARTOPには、海外のモーターショーに行くたびに、定点観測をしてクルマをウォッチしているライターがいたことを思い出した。せっかくなので今回はその人の真似をして、取材先からホテルに戻って、次のプランに移行する間の時間(30分くらい)、定点観測をしてみることにした。
筆者が立っていたのは、初日にバスを待っていた場所と同じ台北ドームの前。台北101もよく見える場所だ。
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明らかに不審者だが、気にせずカメラ片手に大通りを観察。とはいえ、やはり初日と変わらず、圧倒的にトヨタ車が多い。それもRAV4やカローラクロスが大多数を占める。日本でも売れ筋だが、日本の5倍くらいは走っていた印象だ。
タクシーでは、往年の名車、ウィッシュとRAV4、カローラクロスが混在しており、それも影響してか、とにかくトヨタ一色。
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しばらくすると、見覚えのあるブルーのクルマが奥から走ってくる。スバルのWRX STI(VAB)だ。前日のS2000やシビックフェリオと打って変わって、そこそこ高年式モデルなだけに、「こんなのもいるのか!」と思わず口から漏れた。このとき気づいたのが、日本車多しといえど、スバル車は少ない印象だったので、なおのこと目立っていた。聞くと、日本同様に人気モデルらしく正規販売されていたとのこと。
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また、スポーツ系ではないが、そこそこ綺麗な初代CR-Vなんてのも走っており、個人的にはこちらも感動もの。こんなクルマ、いまでは先のシビックフェリオ以上に日本では見かけなくなっている。大きめの荷物を乗せていたが、サイドタープなどをつけているのでアウトドアで使っているのだろう。前日からどうしてもホンダ車ばかり目が入ってしまうが、別にホンダ車ばかり見ているわけではなくたまたま。仕方ない。
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そのあとは、911GT3(991型)を見かけたほか、なんとフェラーリ296GTBもやってきた。失礼ながら、あまりこの手のスーパーカーが走っているイメージがなかったので、なかなか衝撃的であった。国の背景を考えると、相当な資産家が乗っていると思われる。
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と、不審者っぽいことをしていたら、移動の時間がやってきた。しかし徒歩なので、今度は歩きながら引き続き観測してみるとことにした。
すると最初に見かけたのは、3代目のエスティマ(台湾ではプレビア)。日本でも見る機会が減りつつある一方で、復活を望む声もまだまだ多い1台だ。低年式のクルマになると、どうしても擦り傷が目立つクルマが多い印象のある台湾のクルマだが、この個体はそこそこ綺麗に乗られていた。
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2代目フィット(GE型)のRSっぽいエアロでスポーティにまとめられたクルマも見ることができた。バックドアには「i-VTEC」のエンブレムが貼られており、社外のホイールを履いていることなどから、走り好きな人の愛車のようにも見えた。
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そのほかに、トヨタ86(ZN6)も発見。日本語のステッカーが貼られていたほか、社外マフラーやGTウイングなども取り付けたカスタムがされており、日本のクルマ好きと同じような方向のクルマだった。よく見ると、ブレーキキャリパーも変えられていた。写真はないが、このほかにもバス移動時にGRヤリスやGR86も数台も見ることができた。
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なお、ジムニー(シエラ)も台湾で人気なようで、2日目と3日目で2台見ることができた。どちらもドレスアップされており、リフトアップや社外ホイールの装着といった、日本でもお馴染みのカスタムが施されていた。
このように、探せばそれなりにクルマオタクに刺さりそうなクルマを多数見つけられたのだが、最後の86とジムニーは除いて、ほとんどがノーマルで、チューニングなどをしたクルマは3日間でほとんど見かけなかった。たしかに、カー用品店にもチューニングパーツみたいなアイテムはほとんどなかった。
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この背景を現地の有識者に聞くと、台湾ではクルマのチューニング、とくにマフラーの取り締まりが厳しいとのことで、日本のようなカスタムは難しいとのこと。もちろんマフラー交換なども、条件を満たせば可能なようだが、あまりする人はいないそう。先の86はイレギュラーなのかもしれない。ただ、バイクのほうが身近なのでカスタムなどの文化が活発だが、クルマ好きも相当多いという。
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一方で、「アメリカなどではJDMブームだが台湾では?」と続けて聞いてみたら、「頭文字Dとか大人気だよ! けど台湾では右ハンドルは禁止で、輸入すらも怪しいからAE86なんかはまず乗れないね。左ハンドルに改造して、あれこれやってこっそり乗ってる人の噂は聞いたけど、さすがに超レアケース……(笑)。頭文字Dに出てくるクルマに乗ってる人がもしいれば、こっちではヒーローだよ」と語る。右ハンドルの日本車に乗るのはほぼ不可能なようで、現地では憧れの存在らしい。なお、サーキットなどは各地にあり、日本のような走行会は随時開催されているそうだ。
異国の地でクルマウォッチングをしてみたら、意外な発見の連続であったのと同時に、日本はクルマ遊びをする上で恵まれているのだと再認識させられた。