フラットプレーンとなったV8を中心にパワーユニットも刷新
このセグメントのサルーンとしてリヤコンパートメントの居住空間は重要なセクションだが、もちろん新型Sクラスにおいてもそこに抜かりはない。フルレングスのリヤセンターコンソールには、ワイヤレスおよび急速充電対応USB-Cポート付きの隠し収納、冷蔵コンパートメント、温度調整機能付きカップホルダーが装備される。
さらに、2基の着脱式リモコンにより、空調やウインドウシェードなどの車両機能、そして13.1インチディスプレイのリヤエンターテインメントシステムを簡単に操作できる。これらのスクリーンには統合HDカメラが搭載されるため、ビデオ会議に最適だ。
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新型Sクラスには、8気筒および6気筒のガソリンエンジン、6気筒ディーゼルエンジン、プラグインハイブリッドまで、幅広い電動化パワートレインが用意される。そのなかでも注目となるのは、やはり最上位のS580に搭載されるM177Evoエンジンだろう。改良された噴射システム、最適化された吸排気ポート、改良されたカムシャフト、そしてフラットプレーンクランクと新しい点火順序によるまったく新しいV8エンジンは、537馬力・750Nmのアウトプットを発生する。
直列6気筒ガソリンエンジン(M256Evo)は、トルクが最大600Nm、オーバートルク機能使用時には640Nmを発生する。約100kmの電動航続距離を実現するプラグインハイブリッドモデルには、この改良された6気筒エンジンが電動モーターに組み合わされる。システム出力は先代エンジン世代と比較して最大55kW増加した。
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サスペンションはAIRMATICエアサスペンションが標準装備となり、オプションでE-ACTIVE BODY CONTROLを用意。いずれにも長いバンプの手前で電気的にダンピングシステムを調整し、快適性を向上させるインテリジェント・ダンピングが採用される。
このシステムは、穴などの短く鋭い路面の不規則性と、車体の垂直移動を引き起こす長いスピードバンプを区別することができる。後者の場合、事前のダンピング調整により快適性が測定可能なほど向上するという。この機能はメルセデス・ベンツ インテリジェント クラウドを介したほかのメルセデス・ベンツ車両からのCar-to-X情報を使用するというもので、すでに特許出願されている。
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ビスポーク・プログラムについては、「MANUFAKTUR Made to Measure」が新たに開始された。150種類以上のペイントカラーと400種類以上のインテリアカラーを選択可能で、もしも顧客のリクエストがこのポートフォリオを超える場合には、個別相談にも応じるという。
新型Sクラスの日本仕様は公開されておらず、現時点ではその導入時期も未定だ。参考までにドイツでのS350d 4MATICサルーンの車両本体価格は12万1356.2ユーロ(19%付加価値税込)と、2026年1月現在の為替では、日本円にして約2200万円のプライスタグからスタートすることががアナウンスされている。