カーオーディオが衰退気味……でもクルマの電気・電子装備は増えている! 名ブランド「カロッツェリア」も着々と新アイテムを拡大

この記事をまとめると

■かつてカーオーディオが大ブームとなっていた

■最近ではカーオーディオデッキの需要が縮小し消滅したブランドも少なくない

■カロッツェリアではスマートフォン関連の用品も充実させている

老舗オーディオブランドが見つめる次の市場

 1980年代にカーオーディオの「ロンサム・カーボーイ」で一世を風靡したパイオニア。この頃はサンスイ・アルパイン・ナカミチといった高級機を扱うメーカーのほか、ケンウッド・クラリオン・ソニー・パナソニック・日立・三菱・富士通・サンヨーなどが、ラジオ受信とカセットテープ再生機能をもつカーオーディオを、それぞれが広い商品バリエーションで展開していた。

 バブル経済期に入るころから、一部のメーカーのブランド化が進み始めている。クラリオンの「アゼスト」や富士通の「イクリプス」などがその代表で、パイオニアの「カロッツェリア」もその流れに沿ったものだ。やがて、音楽媒体はカセットテープからCDに移行。カーオーディオもCDデッキやCDチェンジャーに変わっていった。これより少し遅れてカーナビゲーションが登場し、のちに両者の機能が一体化する。

「楽ナビ」で確固たる地位を築いたカロッツェリアは、カーオーディオとカーナビの代表的なブランドとして、世間に認識されるようになった。しかし、音楽媒体がCDを介さないデジタルデータに主流が移ったことで、カーオーディオデッキの需要が縮小。多くのメーカーが、市販市場から撤退していったのである。

 そのような逆風のなかで、紆余曲折がありながらも「カロッツェリア」は主力のカーナビに加えて、ドライブレコーダーやETC2.0ユニットなどを展開。積極的に商品バリエーションを広げているのだ。その一環としてモバイルアクセサリーを発売しており、順次そのアイテム数を拡大しているのである。

 モバイルアクセサリーは、カロッツェリアブランドのなかでシステムアップ商品のひとつとして位置づけられているものである。主なアイテムは、ケーブル類とシガーチャージャーだ。ケーブルはHDMI・RCA・USB・ライトニングの4種で、24金メッキを施したものや無酸素銅99.996%を使用したものなどがあり、ブランド名に恥じない高い品質を誇っている。

 USBシガーチャージャーは、その名のとおりシガーソケットからスマートフォンなどを充電するためのアイテム。USBのタイプCポートとタイプAポート各1口を備え、合計48Wの出力をもっている。そのため、2台のデバイスを同時に充電することも可能なのだ。とくにCポートは急速充電ができ、限られた時間のなかでもデバイスのバッテリーを回復させることが可能。12V車だけではなく24V車にも対応しているため、大型トラックなどの車両でも使えるのだ。

 純正カーオーディオ機器の高品質化や音楽市場の変化によって、市販のカーオーディオ市場は年々縮小傾向にある。先述のように、一世を風靡した名だたるメーカーも多くが撤退を余儀なくされた。往年のカーオーディオファンからすれば、「カロッツェリア」は最後の砦ともいえるブランドだ。

 高い品質と独自性を武器に、従来のカーナビやカーオーディオを中心とした商品展開に加えて、アクセサリーのような周辺機器を充実させて発展することを、多くのユーザーが望んでいるのではないだろうか。


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