「BOSE」「マークレビンソン」「ハーマンカードン」! いまクルマがこぞって高級オーディオブランドを採用するワケ (1/2ページ)

高級オーディオはボーカルの顔の向きまで感じられる

 車内が、最高のコンサートホールになる。高級カーオーディオは、まさにそんな夢の世界を実現してくれる。たとえば、BOSE(ボーズ)。2010年代中盤頃から、米ラスベガスで毎年1月開催の家電とITの世界最大級見本市・CES(コンシューマ・エレクトロニクス・ショー)で、メディアや自動車業界関係者向けに特別展示会を催してきた。

 会場内でさまざまな仕様のカーオーディオシステムを体験していると、システムの種類や、開発の方向性によって、音の感じ方がはっきり違うことが分かる。いわゆる、音場(おんば)を感じる。

 BOSE技術者は「ほら、ダッシュボードのすぐそこに、ベース奏者がいるでしょ。いま、ボーカルの顔の向きが変わったでしょ」と、楽曲に合わせて音場のなかで起こる現象を説明する。

 こうした優れた音響体験を一度してしまうと、高級カーオーディオが欲しいユーザーが増えることもうなづける。高級カーオーディオ開発は専門技術であり、音のチューニングには匠の技が光る。

 ちなみに、BOSEは1964年、工学系領域では世界トップクラスの教育機関、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のアマー・ボーズ教授が自身の研究成果を基に起業したのが始まりだ。


桃田健史 MOMOTA KENJI

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