この記事をまとめると
■東南アジアでは三菱車が大人気だ
■日本未販売モデルも多く存在する
■ヴァーサバンというクルマが14年ぶりに復活した
ヴァーサバンってなんだ!?
三菱といえば、日本を代表する4WD技術をウリとするメーカーのひとつ。とくに、つい先日販売されたばかりのデリカD:5は、S-AWCをシリーズ初搭載。なんと登場から19年目を迎えての大型マイナーチェンジということで、大きな話題となった。
また、電動車も得意としており、世界初となるリチウムイオン電池搭載の量産型軽EV、i-MiEVをはじめ、日本でもっとも売れているPHEVとしてお馴染みのアウトランダーPHEVや、エクリプスクロスPHEVもラインアップ。
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そのほかにも、軽クロスオーバーとして大人気のデリカミニや、日本では現在唯一新車販売されているピックアップトラック、トライトンもラインアップし、こちらも好評だ。
このように、三菱にはかつてランサーエボリューションやGTO、ギャランにミラージュといったスポーツモデルも多数あったが、いまの三菱といえばすっかり4WDと電動車といったイメージが定着している。
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そんな三菱は、日本国内では約2.8兆円の販売規模があるのだが(2024年のデータ)、この凄まじい売り上げでも国内8メーカー中8位という位置にいる。一見、「最下位か」と思うかもしれないが、これは国内市場だけでの話。三菱の主戦場はいま東南アジアにあり、たとえばベトナムでは2025年の売り上げ高が過去最高を記録したほか、フィリピンでもシェア率が約20%と国民車といっても過言ではない領域に突入し、さらにインドネシアでも好成績を記録している。三菱に限らず多くの企業は、いまや日本市場だけでなく、世界市場でどう好成績を残し、生き残るかを重視しているのだ。
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東南アジアにおいて三菱のクルマは高級車という認識であったり、憧れのブランドとして扱われることも多く、とにかくぶっちぎりの支持率を得ているのだ。その東南アジア地域で人気なクルマというのが、日本で未販売のクルマたち。MPVのエクスパンダーやコンパクトSUVのエクスフォース。ミッドサイズSUVのディスティネーターや、日本導入も長年期待されているパジェロスポーツ、商用車として簡素に仕立てられた、さまざまな仕様のトライトンもラインアップ。
これらのクルマはWEB CARTOPでもたまに紹介しているので、読者諸兄にとってはお馴染みかもしれない。
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しかし先日、三菱から多くの日本人にとって聞き馴染みのない1台のクルマが発表された。それが、「ヴァーサ バン」と呼ばれるクルマだ。「ヴァーサ」という名前がめちゃめちゃ強そうだが、その一方で「バン」と名付けられているので、おそらく商用向けだと思われる。
その気になる「ヴァーサバン」の正体は、フィリピンで販売される商用車だ。しかし、5列シート・最大15人乗りという超広大な車内空間をもつ、もはやマイクロバスに近い巨大モデル。人員輸送をターゲットとしたクルマということで、三菱は送迎バスという用途を想定しているようだ。ちなみに車名の「VERSA(ヴァーサ)」は「Versatile(多才な、万能な)」から来ているという。キャラクター的にはピッタリだ。
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2.5リッター直4ディーゼルエンジンを搭載しているとのことで、パフォーマンスに不満は出ないと思われる。しかしこれ、よく見るととあるクルマにヒジョーによく似ている……。日産のキャラバンだ! この点に関してはとくに隠しておらず、プレスリリースには「日産からOEM供給を受ける新型商用車」と書かれている。
ちなみにこの「ヴァーサ バン」の歴史は古く、初代モデルは1987年からなんと2012年まで現地で作られていたとのこと。ちなみにディーゼルエンジンモデルのほか、なんとランサーエボリューションの心臓部でお馴染みの4G63を搭載したモデルもあったそう。とはいえ、SOHCの4G63とのことで、ハイスペックではないようだが……。
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14年の時を経て復活した「ヴァーサ バン」。フィリピンの生活を支える1台になることだろう。