名車BNR34のボディ剛性が蘇るうえ塗装は新車以上になる「ボディリビルドパッケージ」! 日産サービスセンターの本気がスゴすぎた【大阪オートメッセ2026】 (2/2ページ)

ありとあらゆる箇所を徹底的に復元

 なお、今回展示された車両の1台は、2000年8月のマイナーチェンジ以降に設定され、NACAダクト付きカーボン製エンジンフードが装着された「Vスペック2」。しかし、このカーボン製エンジンフードを新車と同等以上に仕上げるのは、日産車を知り尽くした日産サービスセンターをもってしても容易ではなかったという。

「ボディ色で塗装されていないNACAダクト周辺やフードの裏は、炭素繊維に含浸させたアクリル樹脂が割れており、それを流し直す必要があったので、クリヤーで埋めていきました。しかし塗装面は、ボディ色を塗装し直す際に塗料が炭素繊維に染み込むため、もっと大変でした」

 いまやこのカーボン製エンジンフードの補修用部品は生産が終了しており、新品を入手するのは極めて困難になっているので、劣化だけで損傷はしていないフードを再生する手立てがあるということは、オーナーにとって朗報だろう。

 そして、パワートレインやすべての内外装を取り外してボディのサビや溶接の劣化を診断する「車体診断」、劣化部分のサビ取り・再溶接・修正・補強とボディ全体の再塗装を含めた「再構築」、作業内容の記録画像をオーナーに手渡す「カルテ」で構成される「ボディリビルドパッケージ」の基本料金は599万5000円。

 そのほか、オプションメニューとしてサスペンションメンバーを含む足まわりのサビ取り・簡易塗装を行う「足まわりリフレッシュ」や、塗装が剥がれたエンジンヘッドカバーの再塗装やその他エンジン部品のサビ取りなどを行う「エンジンルームリフレッシュ」が用意されており、いずれも27万5000円となっている。

 絶対的な金額は、新車当時のBNR34型GT-Rに匹敵するほど高価だが、その内容を考えればバーゲンプライスといってよく、事実、いまから入庫を予約しても作業着手は2029年になるというほどの盛況ぶりだ。

 しかし、「従来は北海道支社でのみこのサービスに対応していたので、バックオーダーは2032年にまで達していたのですが、京浜支社(座間工場)でも受け入れを開始して、大幅に短縮しました」とのこと。

「今後はさらに対応する技術者を増員して受け入れ能力を上げたいと考えていますが、この作業はベテラン中のベテラン、それもセンスのよい技術者でなければ対応できないのが悩みどころです」というから、BNR34型GT-Rに限らず、経年劣化した日産車の走りを復活させたいと心から願っているオーナーは、まずは日産サービスセンター北海道支社に電話(0144-55-7111)かメール(info_hokkaido@nissan-sc.co.jp)へ問い合わせてみてほしい。


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遠藤正賢 ENDO MASAKATSU

自動車・業界ジャーナリスト/編集

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