この記事をまとめると
■タイプRと並ぶホンダのスポーティグレード「タイプS」を整理
■2021年に復活して以降はアキュラブランドでラインアップを広げた
■現行でタイプSが存在するモデルはMDXとインテグラのみとなっている
隠れた名スポーティグレード
1996年11月にデビューした5代目プレリュードに最上級グレードとして初めて設定され、、その後1997年2月にマイナーチェンジを受けた初代NSX以降、ワインディングベストのスポーティグレードに位置付けられた「タイプS」。
日本向けにはその後、3代目インスパイア/2代目セイバー(2001年4月)、4代目インテグラ(2004年9月)、7代目アコード(2005年11月)、S2000(2007年10月)に設定されたが、S2000が2009年6月に販売終了して以降、10年以上の空白期間が生じる。
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しかし2021年5月、日本ではなく遥か遠く北米の地で、「タイプS」が復活した。
2020年9月にデビューした、ミドルラージセダンの2代目「TLX」に最上級・高性能スポーツグレードとして追加された「TLXタイプS」、その目玉は、アキュラ専用とされる新開発の3リッターV6 DOHCターボエンジン「タイプSターボV6」を搭載したことだろう。
後述の「MDX」などに搭載されている3.5リッターV6 SOHC i-VTECエンジンとボアピッチや60°のVバンク角を共用しながら、ボア×ストロークを89.0×93.0mmのロングストロークから86.0×86.0mmのスクエアストロークに変更。
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また、新開発のツインスクロールターボを採用することで、最高出力は360馬力/5500rpm、最大トルクは480Nm/1400-5000rpmと、ほかのグレードに搭載された2リッター直4ターボの276馬力/6500rpm&380Nm/1600-4500rpmさえ大きく凌ぐハイパフォーマンスを発揮している。
加えて、このツインスクロールターボを、「タイプS」用に耐久性が高められた10速ATの上部・エンジン側に搭載するなど、エンジン高の低減を追求。前後輪のみならず後輪左右輪のトルク配分も自在に制御可能とする第四世代の「SH-AWD」も実装した。
ベース車の時点でフロント・ダブルウイッシュボーン式/リヤ・マルチリンク式の新開発アキュラ専用プラットフォームを採用していたボディ・シャシーも、これら動力性能のアップに伴い、電子制御ダンパーやブレンボ製ブレーキユニット(フロント)を標準装備するなど大幅に強化。旋回性能も徹底的に磨き上げている。