なんと北朝鮮でも自家用車所有の流れ! 政治体制に関係なくクルマへの興味は世界共通!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■北朝鮮の自家用車個人所有制度化と街のクルマ事情を解説

■ピョンヤンで中国車中心に自家用車が急増し金正恩もロシア車を愛用している

■同じ共産圏ではロシアにもソ連時代から続くクルマ文化がある

謎に包まれた北朝鮮のクルマ事情

 日本の隣国でありながら国交がないこともあり、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)はミステリアスな存在となっているといえるだろう。軍事パレードを実施した、ミサイルを発射したなど物騒な報道が目立つのだが、ときおり北朝鮮のひとたちの日常生活を垣間見るようなリポートがニュースなどで放映されることがある。そんなときに筆者は、自動車メディアの末席にいるとともに、単なるクルマオタクとしての興味から、街を走るクルマはどんなものなのかチェックしている。

 北朝鮮の首都、平壌でタクシーが増えているという報道では、使われているのは中国系ブランド車ばかりであった。街を走るクルマは筆者が若いころに比べるとだいぶ増えていると感じているが、タクシー以外でも中国系ブランド車が多くなっているようである。北朝鮮をめぐる世界情勢を見れば、欧州やアメリカ、日本や韓国といった西側諸国のクルマが平壌の街に溢れるということはまずありえない(古い日本車は走っているようである)。友好的な関係にある中国のクルマが増えているのは自然の流れだろう。そのなか、自家用車個人所有の制度化が確認できたとの報道は、北朝鮮の世のなかが変わろうとしている第一歩と捉えることもできるだろう。

 北朝鮮の最高指導者であるキム・ジョンウン氏は、あくまで都市伝説ではあるものの、わずか8歳で初めてクルマのステアリングを握ったことがあるというクルマ好きで有名。過去にはロールスロイス・ファントムやメルセデス・マイバッハなどで移動している風景をメディア映像で見かけたが、いまはロシアのプーチン大統領からプレゼントされたロシアンブランドのアウルス・セナートがお気に入りのようで、移動時はたいていアウルス・セナートとなっているようである。

 北朝鮮には国産車メーカーもあるようだが、長いこと個人所有は認められていなかった。所属する組織の公用車を個人所有車のように乗っていたとも聞いていたのだが、その後、一部の限られた国民の私的所有が可能ななか、“闇”で個人所有するケースも目立ってきたようだ。しかし、ここ数年でクルマの個人所有のための制度が整えられたようである。

 そうはいっても現実は、自家用車を所有できるのは一部の富裕層に限定されることには変わりないだろう。また、個人所有が可能となったとしても、西側諸国の名だたるメーカーが市場参入するわけもなく(経済制裁などがあるため)、結果的に中国系メーカー車からの選択(あるいは国交のあるベトナムのビンファストあたり?)が中心となるのではないだろうか。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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