安全装備やコネクテッド機能も充実
装備面では、20.3cm(8インチ)のインフォテインメントディスプレイがワイヤレスAndroid AutoおよびApple CarPlayに対応。接近時アンロック機能、降車時オートロック機能、スマートフォンのワイヤレス充電、前後パーキングセンサーなど、クラスを考えれば充実した内容だ。安全装備も、6つのエアバッグ、ビークルダイナミクスコントロール(VDC)、トラクションコントロールシステム、ヒルスタートアシスト、EBD付きABSなど、30項目以上を標準設定する。
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もっとも衝撃的なのは価格だ。56万5000インドルピー、日本円換算で約96万円という設定は、フリード(259万8200円〜)やシエンタ(259万5000円〜)と比較して160万円以上安い。
ただし、当然ではあるがインド市場向けの価格設定と装備内容を単純比較することはできない。そして、インドの現地工場で生産されるために日本への輸送費もかかる。さらに日本の保安基準に適合させるための開発コスト、販売・サービス網の整備など、越えるべきハードルは当然数多い。
それでも、グラバイトが示すパッケージングの方向性は魅力的だ。フリードやシエンタは確かに優れたモデルだが、新車で300万円付近という価格は、若い子育て世代にとって大きな出費である。もし150万円台で取りまわしのいい3列シート車が手に入るなら、確実に需要は存在するだろう。
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グラバイトの日本導入は、現時点では発表されていない。しかし日産が本気でコンパクトカー市場の再構築を目指すなら、このクラスの投入は検討に値する戦略だろう。しかも、日本とインドは同じ左側通行・右ハンドルの国であり、車両の基本設計を大きく変更する必要はない。
パトロールに続く海外第2弾として、グラバイトの日本導入が実現する日は来るだろうか。少なくとも、その可能性を期待させるだけの理由は十分に存在している。