インドでバカ売れするスイフトセダン「ディザイア」! 「耐久試験」並に超過酷に使われるその姿に「日本のスズキ車」への信頼感が増す

この記事をまとめると

■インドでスズキシェア4割のディザイアとフリート仕様のツアーSの人気ぶりを紹介

■全長4m以内のコンパクトセダンでデリーのライドシェアを担い耐久性に優れる

■フィリピンではマイルドハイブリッド仕様も展開される

タフに走る実力派

 スズキブランド車の国内販売シェアが4割を占めるとされるインド。インド製のスズキ車といえば、日本ではインドから完成車輸入されているフロンクスが人気となっている。そのフロンクスはインドではもちろん、インドネシアやタイなど各地域でデビューするやいなや大ヒットとなっている。

 そんなインドでのスズキ車の稼ぎ頭といえば、日本でもお馴染みのスイフトをベースに小さなトランクをつけた、「スイフト4ドア」といえばわかりやすいディザイアがまさに国民車といっていいぐらいよく売れている。実際のところ、たとえば首都デリーなどでは白いディザイアをよく目にするのだが、これは正式にはディザイアベースのライドシェアなどフリート向け仕様「ツアーS」となる。

 全長4メートル以内で用意されるトランクなのでそもそも容量は小さいのだが、CNG(圧縮天然ガス)を燃料としてトランクにガスタンクを収納するのでトランクは使いものにならず、混沌としたデリーの街を空港から旅行トランクを屋根に備えつけたラックに載せて走ることも多く、盗まれないかといつもヒヤヒヤしている。

 ディザイアはインド国内専売車かと思えば、確認できた範囲ではフィリピンでも販売され、しかもインド国内には設定のないマイルドハイブリッドユニットが搭載されている。

 インドでウーバーにてライドシェアのマッチングを試みるとかなりの確率でツアーSがやってくる。計器盤に用意された警告灯のほぼすべてが赤や黄色で光ったまま、フロントガラスには派手にヒビが入っているのがお約束なのだが、ここ最近はさすがにデリー近郊の道路整備もそれなりに進んでいるのか、「これで走るのは無理だろ」というレベルにひび割れたフロントガラスを見かける機会は減ったが、相変わらず警告灯は光りまくっている状態が大半である。

 聞いたところでは、インドと日本国内両方で販売しているスズキ車については設計上での耐久性能などの差はないとのことなので、インドでの過酷な使用ぶりを見ると、スズキ車は日本仕様でも耐久性能は太鼓判ものなんだろうなあとインドの道を元気に走るスズキ車を見ていつも感じている。インドでも売っているスズキの登録車はタフに使うひとにはぴったりの1台といえるかもしれない。

 フィリピンでマイルドハイブリッド仕様があるのだと考えると、ついつい短絡的に「日本でも……」と考えてしまうところ。かつてタイ生産モデルとなるホンダ・フィットアリアというコンパクトセダンが日本でも輸入販売されていて高齢ドライバーに人気を博したことがあった。しかし時はすでに令和となり、「高齢ドライバー=セダン」というわけでもなくなっている。ただ、ツアーSのようにフリート専用として、レンタカー、カーシェアリング、法人営業車などに限って日本国内でも販売してみてはどうかなどと、ついついクルマオタクの筆者は考えてしまう。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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