本当に走っていた伝説のグループAマシンまで展示! 環状族の地元大阪はシビック天国だった【大阪オートメッセ2026】 (1/2ページ)

この記事をまとめると

■大阪オートメッセ2026にはシビックが多数展示されていた

■環状族にルーツをもつチームも個性豊かなシビックをもち込んだ

■ホンダコレクションホールから本物のグループAマシンもやってきた

大阪といえばやっぱりシビック!

 クルマのカスタマイズには、ファッションのようにカテゴリーが存在する。VIPであったり、ユーロであったり、USDMやJDMなどなど、その方向は多岐に渡る。とはいえ、定義は曖昧なので、そのあたりはクルマのオーナーや作った人の価値観によるが……。

 ちなみに、そのなかでもさらに細かくわけると、神奈川仕様とか東北仕様、三河仕様、福岡仕様なんて呼ばれる、その地域でよく乗られていたカスタムをマネたマニアックなジャンルまで存在するので、調べてみるとかなりディープな世界が広がっている。

 さて、そんなカスタムシーンにおいて、SNSなどの影響か、ここ数年で一気に世界的トレンドにまで上り詰めたジャンルがある。それが環状仕様だ。海外では”KANJO”なんていわれることもあるこれは、聞いてのとおり、大阪の阪神高速環状線を主な拠点に活動していた環状族がテーマになっている。その環状族を語る上で欠かせないマシンこそ、ホンダのシビックだ。

 環状族には、AE86やシルビア、スカイラインなどもいたそうだが、鈴鹿サーキットで行われていたシビックのワンメイクレースカー(もちろんナンバーなし)をもち込んで走らせていたという都市伝説(!?)もある。阪神高速環状線というタイトコーナーと一般車が多い環境にシビックは相性抜群だったようで、環状族にとってシビックは環状スターターキットの軸だったそうだ。

 そんなシビックが一堂に集まったのが、まさに彼らの本拠地で開催される西日本最大の自動車系イベント、大阪オートメッセ2026だ。この記事では、会場で展示されていた、環状族と縁の深い3〜6代目シビックを中心に紹介したい。ちなみに第1弾は公開済みなのでそちらもチェックされたし!

 まず紹介するのは3代目と5代目シビック、グループAなどでも大暴れしたマシンだ。3代目シビックは通称ワンダーシビック、5代目シビックはEG(イージー)なんて呼ばれることが多い。今回展示されていたのは5代目シビックにおいて、B16Aエンジンを搭載するトップグレード、EG6だ。この2台は、先に述べた環状族をルーツとするチーム、WHARP RACINGが所有する車両である。「瞬・間・移・動」の4文字がインパクト抜群である。

 ワンダーシビックは、環状族をテーマにした人気漫画、「ナニワトモアレ」に出てくる車両をイメージした車両。ビカビカのショーカーではなく、実際に走っていることを感じさせる仕様となっているのがなんともリアル。展示メインのクルマには見られないオーラが漂っている。グレードはもちろんトップグレードのSi。1.6リッターのZCエンジンを搭載する。

 EG6のほうは、WHARP RACINGの会長のクルマということだが、これも現役で走っている車両そのもので、飛び石による傷や無数の擦り傷や凹みがまさに戦闘機そのもの。百戦錬磨の歴史を感じる1台だ。左のフェンダーに関しては何度も板金を繰り返した跡がそのまま残されている点もリアル。

 一部では「東の筑波・西のセントラル」と言われるように、関西エリアで活動するチームなどはよくセントラルサーキットを利用するそうで、このEG6にはセントラルサーキットでのレースに出場した際に貼られる車検合格ステッカーが右フェンダーに何枚も貼られていた。”ホンモノ”にしか出せない演出だ。

 WHARP RACINGは大阪オートメッセ初出展とのことで、多くの人が現役マシンたちのまわりに集まっていた。2027年はチーム結成45周年とのことで、その節目を見越しての出展だったそう。

 続いて紹介するのも環状族をルーツにもつ現役チーム、No Good Racing。こちらは世界的に有名なチームで、いまや海外にも多くのファンをもつ、環状だけでは収まらないビッグチームだ。 過去にも大阪オートメッセに出展している常連でもある。

 展示されていたシビックは、こちらも3代目と5代目シビックであるワンダーとEG6。しかし、かなり珍しい1台としてEG9、いわゆるシビックのセダン版であるシビックフェリオも展示されていた。こちらもグループAのあとに開催されたJTCCでホンダ陣営が使用したクルマで、レースシーンに縁のある車両だ。

 まずブースで目を惹くド派手な1台が、青とエメラルドグリーンでラッピングされたEG6だ。こちらはデカデカと「NG TYSON」と貼られているが、これは大阪・住之江区出身のラッパー、MC TYSON氏とコラボしたマシン兼愛車。活動名の”MC”が”NG”となっているが、このNGとは”No Good Racing”の略。絶妙な改名がお見事!

 ド派手な見た目だけでなく、パーツチョイスを始めとしたマシンメイキングがショーカーに相応しい完成度となっていた点も見逃せない。とくに環状マシン3種の神器(!?)、「ドンガラ・直管・ロールバー」という要素もちゃんと抑えられている。この車両は実際にストリートを走っていることもあり、映像が動画サイトでも見られるので、気になった人は検索してみてほしい。

 その横に置かれていたのは、いまではすっかり見なくなったシビックフェリオ、EG9だ。最近売りに出ていたという程度のいい中古車をベースにシルバーのメッキ風ラッピングを施し、No Good Racingのロゴである親指をなんとボンネットを切り刻んで再現したという、なんともアーティスティックな1台。

 リヤウイングのステーも親指ロゴに切削されていたり、空力パーツも随所に採用されていることから、搭載されるB16Aエンジンと相まって、このまま走らせてもなかなか戦闘力が高そうだ。速いセダンというのはいつの時代も格好いいのである。

 このEG9の横に置かれていたのは、WHARP RACINGと同じく3代目シビックとなるワンダー。いまやほとんど街で見ないクルマだが、2026年の大阪オートメッセにはこれでなんと3台もいたことに! おそらく日本で1番ワンダーシビックが集結していた3日間かもしれない!?

 こちらはグループAのディビジョン3クラスにおいて中子 修/岡田秀樹ペアが全勝した無限モチュールシビックをイメージした車両。環状マシンたちが、レース譲りのド派手なカラーリングが特徴だったこともあり、まさにその文化そのものを継承する1台ともいえる。カタカナで「ノーグッドレーシング」と書かれているところも、どこか平成初期っぽい。熱が入ってバッチリ溶けたリヤタイヤも雰囲気満点だ。グレードはもちろんこちらもトップグレードであるSiであった。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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