本当に走っていた伝説のグループAマシンまで展示! 環状族の地元大阪はシビック天国だった【大阪オートメッセ2026】 (2/2ページ)

伝説のマシンたちもやってきた

 WHARP RACING、No Good Racingと続いて大阪オートメッセに出展していたチームは、こちらも環状族の文化を語る上で欠かせない、一大勢力であったTEMPLE RACING。なお、念のために断っておくが、彼らの3チームの主戦場は、いまはサーキットに移っており、昔のようなスタイルではないのでご承知を。

 TEMPLE RACINGでは、筑波サーキットでFF車最速ラップである54秒546を刻んだ、ド迫力超ワイドボディが目を惹くEG6と、今回の大阪オートメッセの会場では貴重な4代目シビック、通称グランドシビックが展示されていた。

 EG6のほうのエンジンはK20Aエンジンにスワップされており、これを2.4リッター化、300馬力以上を発生させる。ガソリンを入れても車重800kg前半だという。ミッションはクワイフの5速シーケンシャルだ。タイヤサイズも半端なく、フロントは驚異の295/35R18! スーパーカーが履くようなサイズを駆動がかかるフロントに履いている格好だ。逆にリヤは235/45R17を採用する。それでもEG6がベースなので尋常じゃないサイズだが……。

 このEG6はすでにサーキットのタイムアタック車両としての役目は終えているというが、ホンダフリークからすると伝説のマシンということもあり、多くの人で賑わっていた。

 ブース後方にはグランドシビックも展示されており、こちらはホンダチューニングの老舗、SPOON SPORTS伝統の青と黄色のストライプを赤と黄色にリメイクして落とし込んだド派手な1台。元のオーナーは外国人で、たまに関東のサーキットや首都高などでドライブしていたので、見たことがあるかもしれない。現在この車両は関西にあるということから展示されていた。

 さて、最後に紹介するのは、今までの環状系チームからではなく、飛び石などからガラスを保護するフィルムを扱うARMORTEKのブースに置かれた、4代目となるグランドシビック。懐かしい出光カラーが目を引くが、このマシン、よく見ると何かがおかしい。

 ド派手な出光カラーは環状族でお馴染みとして、よく見るとホイールはレーシングカーでお馴染みのセンターロック式だし、車内にもトグルスイッチがついていたり、給油口周辺にリベットが打ってあるなど、妙な雰囲気。会場内がシビックばかりなのでつい素通りしてしまいそうになるが、じつはこれ、なんとなんと、ホンダコレクションホールからもってきた正真正銘、本物のグループAマシン、「出光 MOTION 無限シビック」なのだ!

 ホンダコレクションホールでは、収蔵車両を動態保存しているので、たまにイベントで走らせることがある。しかし、歴史ある伝説の名車ばかりなので、走らせつつも当時のコンディション以上にダメージを負わせることは極力避けたい。そこで、出展ブースであるARMORTEKのフィルムを用いて、マシンを保護しているとのことで、PRのために特別に会場にやってきたのだ。コレクションホールの車両のみならず、警察や消防にも採用されつつある実績から、これからホンダレーシング(HRC)とスポンサーシップ契約締結の予定があるそう。

 ド派手なシビックが多い大阪オートメッセなだけに、このグランドシビックも環状系マシンのように軽く見ている人もいたが、一部では「これ本物のグループAシビックじゃん!」と、興奮気味な人もちらほら。

 最新のターボエンジンを搭載したシビックは、もちろん速いし扱いやすい。旧型のVTECエンジンを搭載する車両とは雲泥の差がある。しかし、8000回転以上まわるエンジンと、軽くて扱いやすいクイックに動く昔のシビックは、いまの時代、代わりになるクルマがどう探してもないほどの魅力に溢れているのも事実。

 渾身のカスタム系シビックはもちろん、環状マシンから本物のグループAシビックまで駆けつける大阪オートメッセは、まさにオールドシビック天国なのであった。


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WEB CARTOP 井上悠大 INOUE YUTAI

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