いすゞのUDトラックス買収の成果がまもなくガチで顕現する! 2028年に投入される共通プラットフォームに期待しかない

この記事をまとめると

■いすゞはUDトラックスを2020年に買収している

■生産体制を見直して埼玉県上尾市で大型車を神奈川県藤沢市で中小型車を生産する

■両社の技術が合わさることにより画期的な新車が登場すると見込まれている

大手トラックメーカーの生産体制が大きく変わる

 2020年にUDトラックスを買収し、アーチオン(2026年4月1日より業務開始予定の日野自動車と三菱ふそうの持株会社)と並び、日本のトラックメーカーの両巨頭のひとつとして世界のトラックシーンを牽引しているいすゞ自動車。そんな同社が2026年2月12日、大型トラックであるギガの生産拠点をこれまでの神奈川県の藤沢工場から、UDトラックスの本社でもある埼玉県の上尾工場に移管することを発表した。

 大型車ギガはいすゞのフラッグシップモデルで、UDトラックスの買収後は同社との共同開発を進め、23年に発表された現行モデルは両社初の共同開発モデルとなった。またUDトラックスの中型車、コンドルと小型車カゼットは、いすゞのフォワードとエルフのOEM供給モデルとなっている。

 今回の大型トラックの生産機能の上尾工場への移管にともない、2028年に予定する、いすゞとUDトラックスによる大型トラックの共通プラットフォームの市場投入に向けた、国内車両生産体制を再構築するという。これまで小型車エルフから大型車ギガまで全モデルを生産してきた藤沢工場は、大型車の上尾への移管に伴い、その余力とインフラをエルフと中型車フォワードの生産に振りわけるという。前述のとおりUDのカゼットとコンドルは、すでにいすゞのOEMモデルとして普及。この移管により、いすゞグループ両社のトラックは「大型は上尾」「小型・中型は藤沢」と棲みわけされるというわけだ。

 いすゞグループはこの上尾工場の2028年の稼働開始に向け、400億円の予算を投入。塗装工場を新たに建設するとともに向上そのものも近代化。稼働体制も現在の1直から2直に増やし、年間2.5万台の生産能力を整えるという。

 また前述した2028年投入予定のいすゞ・UDの大型トラックの共通プラットフォームはボルボグループの技術も活用。いすゞとUDの日本及びアジア市場向け大型トラックのプラットフォームになる。

 2023年デビューの現行ギガは、前述のとおりいすゞとUDとの共同開発モデルだったがフロントフェイスや乗り味はUDのクオンとは異なるものだった。今回の生産拠点の移転・統合と28年の新型プラットフォームの開発により、ギガとクオンは名実ともに「兄弟車」になることだろう。

 一方、藤沢工場は生産車両のメインを中型車のフォワード(UDはコンドル)と小型車のエルフ(UDはカゼット)に注力していくとともに、2023年にデビューして以来人気を集めているエルフの電気自動車、エルフEVの普及へとさらなる進歩を遂げることになるだろう。現在はいすゞのOEMとはいえ、ディーゼルエンジンのみのラインアップになっているカゼットにも、ゆくゆくはエルフEVと同様のBEV(バッテリー式電気自動車)が加わることになるかもしれない。

 生産拠点の大きな整備・拡充により、両社の技術がさらに投入されることになるいすゞのニューモデルの登場に期待したい。


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