BYDがさらに躍進するには北米市場への進出がカギ! トヨタとVWグループを脅かす日はくるのか? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■2025年の世界新車販売台数でフォルクスワーゲンは893万台以上を記録した

■BYDはテスラを上まわるBEVの販売台数を誇った

■中国メーカーの今後を左右するのは現在踏み入れていないアメリカ市場だといわれている

中国市場で存在感を見せるフォルクスワーゲン

 報道によるとフォルクスワーゲンが、2025年の世界新車販売台数を前年同期比0.5%減となる898万3900台販売している。日本で2026年に軽自動車規格のBEV(バッテリー電気自動車)を発売する予定で注目されている中国BYDオートは、全体で460万2436台、そのうち海外販売は104万6083台、BEVの販売台数は226万台となり、アメリカのテスラを上まわる結果で世界一となったことが話題となった。中国系ブランドでは吉利グループが、自社グループブランドのボルボなどを含めると411万6321台を販売し、中華系ブランドではBYDを追いかけている。

 トヨタ自動車が発表した2025暦年(2025年1月~12月)締めでの世界販売台数は、レクサスブランドも含めると1053万6807台となり、ブランド別で世界一となっている。トヨタの強みは日本、アメリカ、中国、東南アジアなど世界の主要市場を中心にまんべんなく売れていることとなるだろう。HEV(ハイブリッド車)のみならず、ガソリンエンジン車でも燃費性能がよく、壊れにくく品質が高いことで世界の自動車ユーザーから愛用されている。

 たとえばアメリカならば、砂漠のなかのひと気のない一本道で故障するだけではなく、市街地でも治安のよくない地域で故障して立ち往生すれば、それこそ命の危険に直結する。故障が少ないということは、日本における安全というレベルでは収まらないほど大切な要素だ。

 ここ最近は、各市場でトレンドがBEVからHEVへと移っていることも、トヨタには追い風となっていることは間違いないだろう。

 2位のフォルクスワーゲンは中国市場で圧倒的な販売台数をたたき出していた。たとえば、現地合弁会社のひとつ上海大衆(大衆はフォルクスワーゲンの意味)の地元上海ならば、以前は官公庁や企業幹部の移動車両はパサート、タクシーはサンタナが定番であった。上海モーターショー出席のためにフォルクスワーゲンの経営陣がドイツから訪中すれば、上海市長が国賓待遇で市役所にてもてなすニュースを、筆者も上海滞在中にテレビニュースにて確認したことを覚えている。

 しかしその中国はご存じのとおり、ここのところ経済全体がかなりヤバイ状況となってきている。そのなかでBEVの国内販売比率が高まっており、フォルクスワーゲンだけではなく中国以外の世界の主要メーカーがなかなかフォローしきれないのが実情だ。一種のガラパゴス化のようなものが中国市場のEVで進み、他国のメーカーが苦戦しているといった様子を、筆者は上海を訪れた時に感じた。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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乗りバス(路線バスに乗って小旅行すること)
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渡 哲也(団長)、石原裕次郎(課長) ※故人となりますがいまも大ファンです(西部警察の聖地巡りもひとりで楽しんでおります)

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