修理で中古のパーツを使われるケースとは
この中古車保証だが、店や車両によって条件がバラバラ。よくあるのは、「1000kmまたは1カ月」とか、「3カ月3000km」、「1年間距離無制限」みたいな条件付きのもの。前者は実質、初期不良対策だ。”中古の初期不良”とは、ちょっと奇妙ないいまわしだが……。
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そしてこの保証、多くの中古車屋は保証会社と契約して、このプランを設けている場合が多い。もちろん、自社に工場があってメカニックがいるとか、専門店だとかいう場合は別のパターンもあるが、販売メインのお店では、修理のときにかかった費用を、保証会社に請求するというパターンで進められる。
これがじつは厄介で、必ずしも新品パーツで直らないケースがあるとのこと。これは事故の際、修理額で保険会社と揉めるケースがあるのと似ていて、保証を使った修理の際に、「そのパーツ、そんなに高いんですか? ほかに代替品はないですか?」とか「その部分、綺麗な中古パーツを使って直せませんか?」と提案してくることがあるというのだ。
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絶版品とかなら中古パーツでも仕方ないにしろ、修理における出所不明の中古パーツの使用はリスクでしかないのは、メカニックなら誰もが把握している。それに、中古パーツではまたすぐ壊れる可能性があるし、ユーザーも保証に頼って修理を依頼しているので、裏でそんなことをいわれているとなれば、「保証とは?」となりかねない。
実際、メカニックに聞くと「なるべく中古パーツとか安いパーツを使ってやれとか、結構いわれるんだよね。けど、中古パーツを仕入れて使えるように綺麗にしたり手直ししたら、結局新品と大差ないことも多いからね。リビルトだってろくに使わせてくれないことがあるから、本当めんどくさい……」と語る。
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保証で直す側もまたすぐ壊れたら高確率で揉めるだろうし、信用問題に関わるので、口コミやSNSに書かれて炎上したらひとたまりもない。
また、そのほかにも大規模な故障だと、「本当に普通に乗ってました?」「それは対象外です」なんて疑いをかけられたり、後出しジャンケンをされて揉めることも少なくないそう。
ただ、これがディーラーが展開する認定中古車であれば、自社に工場があるのはもちろん、メーカーの看板を背負っていることもあるし、独自の保証体制もあるのでリスクは少ない。ただ、欲しい物件が認定中古車にあるかは運次第だし予算の都合もあるので、ここは難しいところだ。
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保証会社も商売なので、顧客に掛かる費用を抑えたいという事情もわかるが、あまりにも理不尽な対応が裏に潜んでいるとなると、「保証とはなんなのか?」ということに繋がる。
もちろん、全部の業者が裏で中古パーツを使っているというわけではないが、購入予定の中古車に保証があるからといって慢心せず、”どこまで”を”どういった内容”で処理してくれるのか、購入前に契約書などを確認すると、万が一のとき安心できるはずだ。もしくは、修理の際に使ったパーツのパッケージや発注書を見せてもらうとより確実かもしれない。