ラストワンマイルとて危ない日もある
では、走行距離が決まっている配送ならEVでも大丈夫なのだろうか? これもYesといい切れないようだ。郵便局で働く男性T氏の職場では、ガソリンエンジンを使うバイクから電動バイクにほぼ総入れ替えになったそうだが、こちらは電欠で動けなくなるケースが少なくないと語る。
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毎日充電しているが、バッテリーのコンディションはもちろん、選挙前やお正月など、配送物が多いシーズンはいつも以上に走りまわることが多いほか、外気温にも左右されるので、配達中に電欠に陥り、救援を呼んだことが何度かあると語る。使用している電動バイクの航続可能距離は50〜100km前後だというが、実際はそれ以下になることも少なくないという。
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さらに、昼休憩前にワンタッチとはいえ、わざわざ交換する手間もあるので、トルクフルで機動力はそこそこ上がったものの、利便性は落ちたのが正直な感想だ。こちらはEVトラックとは違ってバッテリーが小さいので、いくら毎日ほぼ同じような移動距離とはいえ、厳しい日も珍しくないとぶっちゃけた。
配送業者の経営陣は、環境問題に真剣に取り組んでいると世のなかに気もちよくアピールできるかもしれないが、会社を支える末端で働く社員たちは、電動化による恩恵を受け切れていないというのが実情なようだ。もちろんこれはごく一部の声ではあるが、配送業で電動車がスムースに受け入れられるのは、もう少し先になるかもしれない。