この記事をまとめると
■気温5℃前後でも路面凍結の可能性はある
■橋やトンネル出口など局所的凍結が起こりやすい場所に注意が必要
■安全対策はスタッドレス装着がもっとも有効といえるだろう
非降雪地域でも油断は禁物
水は0℃で凍り100℃で蒸気になる。これが科学的な性質だ。では、路面の凍結は気温が0℃になったら意識すればいいのだろうか? 答えは「それ以上の気温でも路面が凍結する恐れがある」だ。天気予報などで伝えられる気温は、百葉箱のなかの温度を指す。日射や雨などの影響を受けない状態で、一定条件による安定した観測をするためだ。日本では、地上1.5mのところで計測される。
一方、クルマが走る路面は日射や雨などの影響を直接受け、風にもさらされる。風の影響は気温にもかかわりやすい。たとえば天気予報などで風の強い日には、風速1mで体感温度は1℃下がると注意喚起される。結論からいえば、いわゆる一般的な気温をもとにするなら、5℃前後の日でも路面凍結の可能性を考えておくのがよいとされる。
たとえばクルマのメーターに表示される外気温時計も、3℃に下がると雪の結晶マークが点灯する車種が多いのではないだろうか。これも路面凍結を警戒するひとつの目安になるだろう。雪の心配が少ない、いわゆる非降雪地域と呼ばれる土地に住む人は、路面凍結をあまり気にかけていないかもしれない。しかし、気温が大きく下がった場合は凍結を警戒したほうがいい。
雪マークが表示された外気温系画像はこちら
夜間に雨が降ったあとは、路面が乾ききるまで凍結する可能性がある。あるいは平地では路面が乾いているように見えても、橋の上は凍結している可能性がある。都市部でも、立体交差の高架などは凍結する可能性がある。理由は、高架の上は地面から離れて空間があるため橋の構造が冷えやすいからだ。
トンネルの出入り口付近も凍結の可能性のある場所といえる。理由は、トンネルがあるということは近くに山や高層ビルなど日陰をつくる環境があり、温度が下がりやすいためだ。非降雪地域を含め、多少なりとも雪が降ったときは、交差点の停止線付近も凍結を警戒すべきだ。クルマが発進停止を繰り返す場所なので雪が融けやすく、そのあと凍る可能性がある。
そのほか、天気がよいと思えても湿度が高い場合は夜露がおりることがある。ことに日陰になる箇所は夜露が凍って滑りやすくなる。道路の大部分が乾いていても部分的に凍り、気づいたときには氷の上ということがありえる。
凍結した路面画像はこちら
万一の凍結路面への対処としてたとえ非降雪地域でも安全策となるのが、冬にスタッドレスタイヤを装着することだ。スタッドレスタイヤは、雪道だけでなく氷の上でも減速できる能力を備える。一方、季節に応じてタイヤ交換をするのが面倒ということから、近年はオールシーズンタイヤが人気を得るようになった。ただし、オールシーズンタイヤは雪に対処できるが凍結路面には対処できないことが多い。対応可能な銘柄も出てきたがまだ限られるだろう。また、雪上性能もスタッドレスタイヤほど万全ではない。
高速道路を走る際、スタッドレスタイヤなら通行できてもオールシーズンタイヤでは通行できない場合もある。非降雪地域でも、万一の凍結に対処するならスタッドレスタイヤを使うのが安心につながる。