これが中国の恐ろしさ! ロールス・ロイスもマイバッハも真っ青な中身の超高級ショーファー「ファーウェイ・マエストロS800」が激安価格でバカ売れ中 (2/2ページ)

新時代でアップデートされた中国における高級車の定義

 このように、マエストロS800は高級車として申しぶんのないスペックを有しているが、やはりこのクルマの真骨頂は室内にある。

 3面ディスプレイに加えて76インチ級ARヘッドアップディスプレイを備え、後席には冷蔵庫や折りたたみテーブル、専用スクリーンを完備。ゼログラビティシートとマッサージ機能、さらには指紋認証式金庫まで備えるというから、もはや完全に「動くラグジュアリーホテル」だ。

 さらに、先進運転支援も規格外。LiDARを含む30以上のセンサーを搭載し、レベル3相当を見据えた自動運転支援システムを採用。車両は周囲環境をリアルタイムで把握し、サスペンションやトルク配分まで自動で制御するという。

 そして、これだけの内容を誇りながら、価格は約70万8000〜101万8000元(約1400万〜2000万円)。6000万円級のロールス・ロイスや3000万円級のメルセデス・マイバッハを購入するのが馬鹿らしくなる価格設定だ。発売後わずか1時間で1000台超の受注を記録したのも納得できる。まさにマエストロS800はバカ売れしているのだ。

 ではなぜマエストロS800のようなクルマが中国で成立したのか。その答えは明確だ。中国における高級車の価値基準が変わったのである。これまでの中国高級車市場は、伝統と歴史に裏打ちされたブランドが支配していた。しかし、その市場にマエストロS800は、ソフトウェア、通信、エンタメ、そして快適性という現代の価値観で勝負を挑み、それが見事にハマった。高級車市場を支配していた欧州勢からシェアをごっそり奪い取ったのだ。

 かつて、高級車は欧州車の専売特許だった。しかしいま、その常識は崩れつつある。中国高級車の頂点に立つのはどこか。マエストロS800が今後も中国市場でバカ売れし続けるかどうかでそれははっきりするかもしれない。


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