この記事をまとめると ■ミッドシップ&センターハンドルの86 が全日本ダートラ選手権に参戦
■MR86はスバルEJ25にWRXミッションを組み合わせている
■MR86はデビュー戦でいきなりD1クラス優勝を果たした
GR86顔のミッドシップでセンターハンドルなトヨタ86 全日本ダートトライアル選手権・第1戦「トライアル関西 in いなべ」が3月21〜22日、三重県のいなべモータースポーツランドで開催。10クラスに計151台が集結し、各クラスで激しいバトルが展開されていたのだが、そのなかでもっとも注目を集めていた1台が、D1クラスに参戦した大谷皇就選手の126号車「渡洋自動車ワコーズYHMR86」だといえるだろう。
全日本ダートトライアル選手権に参戦するミッドシップの86と大谷選手 画像はこちら
二輪駆動車のアンリミテッドクラスであるD1クラスには、スバルのエンジンを搭載したMR-S(魔改造車がゴロゴロ参戦する全日本ダートラD1クラスが注目必至!! )などモンスターマシンが集結しているが、大谷選手のマシンもユニークな1台で、車名にあるMR86の文字どおり、トヨタGR86のシルエットをもちながら、エンジンを車軸の中間に搭載したミッドシップ車として開発。しかも、同モデルにもスバルのパワートレインが採用されたことも注目ポイントだ。加えて驚くべきポイントがセンターハンドルを採用したことで、まさに2026年のD1クラスを代表する“珍車”というべき存在といえるだろう。
というわけで、開幕戦のいなべにユニークなMR86を投入した大谷選手を直撃。マシンの詳細を伺ってみた。
──大谷選手は2026年の開幕戦にあわせてミッドシップのGR86を投入していますが、そもそもボディはGR86なんでしょうか?
大谷選手: 車体自体はZN6になります。
──旧型のトヨタ86なんですね。でもフロントはGR86ですよね。
大谷選手: 顔はGR86にしました。お尻は旧型の86のままです。
全日本ダートトライアル選手権に参戦するミッドシップの86の走行シーン 画像はこちら
──ミッドシップということで、エンジンがシートのすぐ後ろに配置されていますが、そもそもエンジンは何ですか?
大谷選手: スバルのEJ25型エンジンです。ギヤボックスはスバルの4WD、WRXに使われているミッションを加工して搭載しています。
──リヤにエンジンとギヤボックスが搭載されていることから、足まわりのレイアウトなんかに苦労しそうですね?
大谷選手: フロントの足まわりは86のサスペンションを加工して装着していますが、リヤに関してはスバルのフロントの足まわりを加工して、ほぼ純正と同じジオメトリーで装着しました。
全日本ダートトライアル選手権に参戦するミッドシップの86のトランスミッション 画像はこちら
──なるほど。かなりスバルのパーツがインストールされているんですね。
大谷選手: ブレーキキャリパーも前後ともにスバル製です。一応、トヨタとスバルが融合したクルマ……ということもあって、リヤのエンブレムはスバルにしました。
──もともとエンジンがあったフロントには何を置いているんですか?
大谷選手: ラジエターと燃料タンク、あとはバッテリーです。インタークーラーは後ろですね。
全日本ダートトライアル選手権に参戦するミッドシップの86のボンネット下 画像はこちら
──このクルマを見たとき、最初に「?」となったのがセンターシートなんですが、どうしてこんなレイアウトにしたんですか?
大谷選手: 重量バランスを考慮すると、センターシートは左右対称ですから、センターハンドルにしました。実際、真んなかに座っているので、バランスはいいと思います。