伝説のコンセプトカーがEVで市販される!? 噂どおりアルファロメオ「プロテオ」がモチーフなら期待しかない!! (2/2ページ)

アニエッリの念願は時を超えて実現するのか

 また、コンセプトカーといえども、当時としては珍しくフルカーボンでボディを製作し、ガラスルーフは光に応じて濃度が変わるクロミックガラスを用いるなど、量産に向けたアイディアも取り入れられています。

 45秒で開閉可能なガラスルーフは完全に収納されるのですが、リヤトランクの荷室はさほど犠牲にされていないというのもアルファロメオらしからぬユーティリティ(笑)。ここで開発された実効性のあるパッケージは、916系に引き継がれていることはいうまでもないでしょう。

 前述のとおり1987年にデビューしていた164のシャシーとエンジンが流用されていますが、全長は短縮され、カブリオレゆえの補強がなされています。搭載されたのは3リッターV6 24バルブエンジン、おなじみのブッソユニット。最高出力は約260馬力というのはストック状態で、理論値とか予測値での最高速度は250km/hと設定。ちなみに、GTVの最終型3.2 V6 24Vの最高速は255km/hですので、信憑性は低くありません。

 さらに、後の164Q4で採用されたフルタイム4WDシステム「ビスコマチック」を先駆けて搭載。これは、オーストリアのシュタイヤプフと共同開発したビスカスカップリングを用いたシステムで、Q4と同じくゲトラグ製6速MTと組み合わされています。さらに、4輪操舵システムも採用された模様ですが、詳細は詳らかにされていません。市販GTVのコーナリングGはFF車として屈指の性能を誇っていたので、なにかしら関連があるのかもしれません。

 フィアットの総帥だったジャンニ・アニエッリは164プロテオの市販化を強く望んだと伝えられていますが、その望みはGTVとスパイダー、ひいてはイル・モストロ「SZ」へと託されました。

 少しオーバーな表現をすれば、イタリアの期待を一身に背負ったかのような164プロテオが、30年の時を超えてよみがえるかもしれないというのは、感慨なしに語れません。がぜん、次期クーペに対する期待が高まってきたのは、筆者だけではないでしょう。


この記事の画像ギャラリー

石橋 寛 ISHIBASHI HIROSHI

文筆業

愛車
三菱パジェロミニ/ビューエルXB12R/KTM 690SMC
趣味
DJ(DJ Bassy名義で活動中)/バイク(コースデビューしてコケまくり)
好きな有名人
マルチェロ・マストロヤンニ/ジャコ・パストリアス/岩城滉一

新着情報