10年で自動車業界はすっかり様変わり
マツダはRX-VISION、マツダ越(KOERU)といったコンセプトカーがメイン。スバルは翌、2016年に5代目が登場したインプレッサをIMPREZA 5-DOOR CONCEPTとして展示。市販車より掘の深い、彫刻的かつダイナミックなエクステリアデザインが格好よかった。
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三菱はコンパクトSUVにシューティングブレークのクーペスタイルを融合させたMITSUBISHI ex conceptを参考出品。パワートレインは次世代EVシステムとツインモーターで構成され、航続距離400kmを実現。そのコンセプトは2020年に発売されたエクリプスクロスPHEVに引き継がれている。
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スズキは翌2016年に発売した、「シンプルアイコニック・シンプルスタンダード」をデザインコンセプトとする、走りの面でも欧州テイスト満点のコンパクトクロスオーバーモデルのイグニスと、そのトレイルコンセプトを出展。ソリオHV、ハスラー、バレーノ、アルトワークスなど、魅力的なクルマたちがひしめく展示となっていた。
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ダイハツはデザイン性とスペース機能の融合による新しいラウンドデザインの観音開きドアを持つ軽自動車を提案。そのデザインが好評で、それが2016年発売のムーヴキャンバスへとつながることになる(観音開きドアではないが……)。
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しかし、2026年現在、2015年の東京モーターショーで披露され、ここで紹介したクルマのうち、今でも存続しているのはトヨタ・プリウス、ホンダ・シビック タイプR、スバル・インプレッサ、三菱エクリプスクロスPHEV、ダイハツ・ムーヴキャンバスなどで、2015年当時、スポットライトを浴びていたホンダ NSXやS660といったスポーツカーたちは姿を消しているのが残念でならない。
そのかわり現在は、軽自動車、軽商用車から、台頭するSUV、クロスオーバーモデル、そしてコンパクトカー、ミニバンなどの電動化、BEVの新型車の登場が加速した……ともいえる。やはり、進化が早く、取り巻く環境が激変し続けているクルマ業界の10年前は、文字どおり”ひと昔”なのである。ただし、TOYOTA S-FRがトヨタ、ダイハツ、スズキの共同開発によるコンパクトスポーツカーとして再び実現しようとしているところは、この10年間が無駄にならず、未来(今)へとつなかったことを意味するのではないだろうか。
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