インドネシアでベトナムの「ビングループ」がタクシー事業を拡大中! 高齢タクシードライバーだらけの日本にも「車両+運転手」のセットで進出してきたら脅威になる可能性大 (2/2ページ)

ビングループのタクシー事業が日本にも上陸する可能性

 リモグリーンではないものの、宿泊先からそう遠くない空き地には数百台と思われる、ナンバープレートの新規装着を待つビンファストタクシー車両がストックされていた。巨大コングロマリットがバックにいて資金が豊富なので、やることのスケールが大きすぎると感じる。

 筆者はかねがね、このビンファストタクシーの波が日本にも押し寄せる可能性について触れている。日本では大手タクシー事業者が地方の零細事業者を買収やグループ傘下に置く動きが目立ってきている。しかし、事業者を傘下においてもタクシー運転士が十分に確保できない状況が続いている。新型コロナ感染拡大を経て運転士の入れ替えも進み、以前よりは運転士の平均年齢が若返ったとはいえ、それは若干レベルとなっている。

 高齢運転士の目立つ日本のタクシー業界に、車両ごと海外の事業者が日本に乗り込むだけではなく、技能実習生として、ベトナム人運転士までセットで参入すれば、そのインパクトは大きいだろう。

 一般的な職業では、いまどきは「海外より日本でモノを作ったほうが安くて質の高いものを作ることができる」ともいわれる人件費(世界水準よりも安いということ)などもあり、得られる収入はベトナムのひとから見れば魅力は薄いが、歩合給幅の大きいタクシー運転士は、安定した仕事でもあるし魅力的に映るはずである。スマホアプリ配車専門にすれば、「日本語ができない」といういつもの消極的な意見もそれほど気にしなくていいのではないかと考えている。

 もちろん法整備の問題はあるし、インドネシアあたりと比べれば高いイメージの強いタクシー運賃も課題となるだろう(とくに新興国よりは稼働が少ない?)。インドネシア滞在中にブルーバードタクシーに乗った際のクレジット決済が届いたが、空港から市内宿泊先まで1時間弱乗っても2500円程度、市内移動ならば結構な距離を乗っても数百円程度となっていた。

 もちろん為替相場や物価の違いなどもあるので単純比較はできないし、現地のひとから見れば高い乗りものなのかもしれないが、インドネシアに限らずさまざまな理由(おもに治安)から公共交通機関の利用を控えざるを得ない新興国で移動する外国人にとっては、多くの新興国でのタクシー料金はお手軽価格に映っているものと見ている。

 ビンファストに限らず、車両だけではなくタクシー事業(運転士付き?)として日本に参入してきたら、まず現状ではほぼありえない話ではあるが、スマホアプリ配車以上の革命的なことが日本のタクシー業界に起きるのではないかと考えている。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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