センチュリーっていえばトヨタだろ……と思ったらアメリカにはもっと古いセンチュリーがあった! ビュイックの「センチュリー」を知ってるか? (2/2ページ)

中国市場で高級ミニバンとしてまさかの復活

 センチュリーの名前がふたたび姿を見せたのは2022年のことだ。GM(ゼネラルモーターズ)と上海汽車の合弁会社、上海GMが中国市場向けに「センチュリー」を発表したのだ。

 新生センチュリーは、車名こそ拝借するものの、これまでのセンチュリーとはまったく異なるモデルとなる。ビュイックブランドは現在中国市場で大きな躍進を遂げているのだが、その稼ぎ頭となっているのは、大型ミニバン「GL8」。現行で4代目を数えるそのGL8にさらなる競争力を与えるべく、その上位モデルとして登場したフラッグシップミニバンに、センチュリーの名が与えられたのである。

 GL8とセンチュリーの関係性は、日本におけるトヨタ・アルファードとレクサスLMのそれを想像するとわかりやすいだろう。全長5230mm、ホイールベース3130mmという堂々たるサイズの車体に4人乗りのキャビンを設定し、パワートレインには2リッター直4ターボ+48Vマイルドハイブリッドに9速ATが組み合わせられる。

 そして2026年4月には改良モデルが発表された。ツートンのボディカラーと前後一体のライトデザインを採用し、中国の伝統的な建築・装飾モチーフからインスピレーションを得たゴールドアクセントが内外装に散りばめられている。インテリアでは2列目シートに「ミーティングモード」機能を搭載し、マッサージ機能やグラフェン素材を用いた温熱療法機能まで備えた。さらに32インチの格納式スクリーンと後席専用のBoseオーディオシステムがまでもが奢られる、現代のショーファーの文法に則り贅を尽くした内容となる。

 約90年にわたるビュイック・センチュリーの歴史は、アメリカのマッスルカー的な性格からスタートし、中国市場における超高級MPVへとその形を大きく変えながら続いている。トヨタ・センチュリーとは車名以外に接点がないが、それぞれの市場で「最上の格式」を体現し続けているというのは、なかなか興味深い偶然の一致といえるかもしれない。


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