世界のアチコチでの異なるニーズに対応! 新型CR-Vのデザインの秘密を直撃インタビュー (2/2ページ)

いくつものギャップの両立を実現させた新型CR-Vのデザイン

──シンプルで機能的である一方、広報資料などを見ると新型は「力強さ」もアピールしていますよね?

「無機質なプロダクトを目指したわけじゃないので、当然アクティブさも追求しています。たとえば、リヤではキャラクターライン下部を凹面にしてフェンダー面が上を向き、強い張り出し感が出ています。また、長いフードではワンモーションフォルムとは異なるクルマらしさを出しました」

──フードを長く見せるためにはAピラーの位置も重要な要素ですが……。

「はい。長いフードのためでもありますが、ドライバー視線ではピラーが手前に近づくとノイズが減るんですね。私たちは動感視界と呼んでいますが、そうした機能性も含めてAピラーを後ろに引いています。また、ピラー自体の形状は上部を細くすることで安定感を狙っているんです」

──テールランプはCR-V伝統の縦型に横型を組み合わせたモノですが、初代~4代目のような縦型のみにしなかったのはナゼですか?

「テールランプ下部を外側に広げることで、ボディ上屋が絞られて見えるんですね。また、中国やタイ市場ではショーファー的な使い方が多いので、競合車に負けない存在感も必要なんです。ちなみに、テールランプとリヤガラスの角度は微妙にズラしていて、寝かされたランプがスポーティに見える一方、じつはガラスは立っていて居住性に寄与しているんですよ」

──では最後に、グローバルカーとして北米や中国、タイなど嗜好の異なる市場を網羅するデザインとは?

「たとえば北米ではデニムやスニーカーが似合うカジュアルなクルマとして価格も低く設定されます。新型ではボディの下まわりをブラックでまとめていますが、北米の場合はここを廉価な原着成形とする一方、ショーファー的な中国、アジア市場向けは塗装としています。こうして相反するニーズを両立させるデザイン、違いを前提としたデザインが重要と考えています」

──たしかにグリルも市場によって変えていますね。本日はありがとうございました。


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すぎもと たかよし SUGIMOTO TAKAYOSHI

サラリーマン自動車ライター

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いすゞFFジェミニ4ドア・イルムシャー(1986年式)
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オヤジバンド(ドラムやってます)/音楽鑑賞(ジャズ・フュージョンなど) /カフェ巡り/ドライブ
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筒井康隆 /三谷幸喜/永六輔/渡辺貞夫/矢野顕子/上原ひろみ

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