新車販売は好調も少子高齢化で「いまが頂点」とみられるタイ! 「富裕層の取り合い」が今後の勝敗を左右する (2/2ページ)

富裕層に向けたSUVがタイの今後の市場トレンドか?

 これも地元(タイ)で聞いたのだが、タイではハードオフローダー(見た目も含む)ブームのようなものがきているようだ。トヨタがこの動きを察知してプロダクトしたかは定かではないが、いま盛り上がりを見せようとしている最新トレンドクラスにタイミングよくランドクルーザーFJを投入したなあと筆者の目には映っている。

 クロスオーバーSUVが当たり前のようになるなか、感度のよい層が次のマイカーとして白羽の矢を立てているのかもしれない。

 いままで紹介したようなモデルよりはハードイメージはないものの、トヨタ・ランドクルーザー300(以下ランクル300)のようなスタイルのモデルも、BIMS会場内では目立っていた。ランクル300自体はタイではラインアップされていないが(レクサスLXはラインアップされている)、同じようなスタイルを採用し、タンク300同様にディーゼルエンジン搭載車もラインアップするGWMのタンク500を、バンコク市内で意外なほど見かけるようになっている。

 BYDオート(比亜迪汽車)も、まだタイで正式ラインアップではものの、上級ブランドとなる「デンザ」ブランドで、すでに中近東やアフリカ地域では販売されているPHEV(プラグインハイブリッド車)のB8を、今回のBIMSで参考展示しており、やる気満々な姿勢を見せている。

 いままでハードオフローダーSUVといえば、ピックアップトラック派生となるトヨタ・フォーチュナー、いすゞMU-X、三菱パジェロスポーツ、フォード・テリトリーあたりが定番で高級イメージをもたれていたが、その頭ひとつ上を行くトレンドが、中国系主導で作られようとしているのかもしれない。

 一方で、ランドクルーザーFJやチェリーV23、そしてタイでの販売が期待されるジムニー5ドアあたりは、富裕層の子女向けの遊びクルマ的ニーズを狙っているのかもしれない。日本メーカーでこの動きに追随するとしたら、パジェロブランドをもつ三菱自動車に期待したいところである。

 少子高齢化も目立ち新車販売台数もいまが頂上なタイ市場は今後、新車販売の成長鈍化が避けられないともいわれている。そのような市場動向を見れば、富裕層へ向けた車種の充実というのが、今後タイでは目立ってくるかもしれない。


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小林敦志 ATSUSHI KOBAYASHI

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