S耐に新設の「アメ車」クラス! 早速デビューした「マスタング」の速さにビックリ!! (1/2ページ)

この記事をまとめると

■スーパー耐久シリーズ第2戦ではST-USAクラスに注目が集まった

■ST-USAクラスに500馬力V8搭載のマスタングが初参戦した

フォード・マスタング・ダークホースRはトラブルなく見事に完走を果たした

スーパー耐久シリーズにアメ車が参戦

 スーパー耐久シリーズ第2戦「SUZUKA5時間レース」が4月18〜19日、三重県の鈴鹿サーキットを舞台に開催。各クラスで激しいバトルが開催され、33号車「Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3」が最高峰のST-1クラスを制したのだが、それ以上に注目を集めていたクラスが、2026年に新設された「ST-USAクラス」だといえるだろう。

 同クラスは日米両国のモータースポーツおよび自動車文化の交流促進を目的に設立されたクラスで、対象モデルはアメリカで製造された車両となる。

 この同クラスにいち早く参入したのが、TCR規定で争われているST-TCRクラスにクプラTCRの19号車「BRP★TONE制動屋NUTEC CUPRA TCR」を投入しているバースレーシングプロジェクトで、250号車「BRP★HOJUST MUSTANG DHR」を投入した。

 同モデルは、フォード・マスタングの最上位グレード、ダークホースのレース仕様車「フォード・マスタング・ダークホースR」をベースに、バースレーシングプロジェクトがスーパー耐久仕様にアレンジしたマシンで、5000ccのV型8気筒エンジンを搭載。500馬力を誇るアメリカンマッスルの象徴ともいえるモデルだ。

「アメリカのレーシングカーで日本のサーキットを全開で走れるというところに面白さを感じまして、ST-USAクラスへ参戦することにしました。アメリカで製造されたクルマを対象にしているので、当初はアメリカで生産されたトヨタ車なども検討してみたんですけど、パーツの手配を含めて難しい状況だったのでマスタングのレース仕様車にしました」と語るのは、バースレーシングプロジェクトでCドライバーを務めるチーム代表の奥村浩一選手。

 さらに気になるマスタングについて「レース用のカップカーという位置付けにあたるんですけど、設計思想がまったく違います。GT3やGT4、それにTCRなど日本で走っている国際規定のレーシングカーはすべてヨーロッパの思想で、日本で作られたレーシングカーもヨーロッパ寄りの思想なんですけど、このマスタングはアメリカの思想で、同じ四輪車両なのにまったく違いますね」と語る。

 具体的には「たとえばナットでもヨーロッパや日本のミリに対して、アメリカはインチですし、ガソリンでもリットルに対して ガロンですよね。温度に対しても摂氏の℃ではなく、アメリカでは華氏の°Fなんですけど、そういった単位が違うことでメカニックが迷う部分もありますし、日本のレギュレーションに合わせてカスタマイズをしないといけないところもある。簡単なところでいえば、マスタングはウインドウがガラスではないので、スーパー耐久に参戦するためにはガラスに変更する必要がある。GT3やGT4、TCRなら、そのままスーパー耐久に参戦することができるんですけど、マスタングの場合、普通は付いているはずの部品がなかったり、余計なものが付いていたりするので、その部分が大変でした」と奥村選手は語る。

 事実、奥村選手によれば、同マシンがバースレーシングプロジェクトに到着したのは、2月に入ってからだったが、そこから急ピッチにスーパー耐久へのカスタマイズを実施。エンジンが搭載されたのはレースウィークに入ってからで、16日のスポーツ走行でシェイクダウンを迎えたという。


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廣本 泉 HIROMOTO IZUMI

JMS(日本モータースポーツ記者会)会員

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