「EVはつまらん」と切って捨てるのは早すぎる! 「このクルマのEVバージョンが出れば絶対イケる」を考えてみた (2/2ページ)

多彩なEVモデルの展開に期待!

 とはいえ、カーマニアを唸らせる尖ったEVモデルは前述のホンダSuper-ONEや車格的にはちょっと高価すぎるアバルト500eぐらいなもので、現状では選択肢がまだまだ少ないのは確か。そこで、カーマニアにも刺さりそうな、今はないEVモデルの可能性を考えてみた。

 まずはホットハッチ部門だ。VWゴルフ7にEVのゴルフeがあったことを思いだせば、走り自慢のトヨタGRヤリスやスズキ・スイフト、スバル・インプレッサのEVモデルがあってもいいはずだ。このクラスなら価格と重量に影響する大容量バッテリーによる一充電走行距離の長さをさほど望まなくてもよいし、EVとして軽量なEVスポーツハッチとして手の届きやすい価格で登場することが期待でき、面白そうだ。

 国産車としては絶滅危惧種に近くなったワゴンも、bZ4Xツーリングやトレイルシーカーが登場したわけだが、ボディサイズは全長4830×全幅1860×全高1675mm(bZ4X)と大きめ。ゆえにもっとコンパクトなトヨタ・カローラツーリング、そしてスポーツAWDワゴンの筆頭といえるスバル・レヴォーグのEVモデルがあるとすれば、走りに特化したスポーツEVワゴンとしてカーマニアにも刺さりそうな予感がする。こちらの一充電走行距離はワゴンの使い勝手を踏まえると500kmオーバーが望ましいが……。

 そうそう、ミニバンのEVはまだまだ少ない。今買えるのはVW ID.Buzzぐらいで、しかも巨体かつ約900万円からと、ファミリーユーザー向けとはいい難い。アルファードクラスになるとやはりPHEVでも1065万円!  だから、EVモデルが出てきたとしても高嶺の花すぎる。そこで、ノア&ヴォクシーまたはシエンタのEVならどうか。日常使いも多いミニバンだけに、一充電走行距離はbZ4Xツーリングほど長くなくても実用EVとして成立しそうではないか。補助金を利用してハイブリッド車と同等の実質価格となれば、静かでスムースな走りによって子育て世代や愛犬家の足として活躍してくれるはずである。

 ただし、ミニバンEVは、新し物好きな3列シート必須のユーザーに刺さっても、カーマニアに刺さるとは到底思えない。そこで台数限定を条件としてオープンモデルのEVはどうか。EVモデルをもつホンダからはS660、あるいはS2000クラスのオープンスポーツEV、eビターラをラインアップするスズキからはかつて存在したカプチーノ的軽オープンスポーツEVである。もちろん、EVの印象が強い日産からも、オープンモデルがあった2000年登場のシルビア・ヴァリエッタのような2+2のオープンEVをオーテックジャパンが作ってくれてもよい。

 もともとアクティブサウンドコントロールを備えたホンダ・プレリュードでもEVのイメージが一瞬頭をよぎったが、ハイブリッドの価格からすると「びっくり価格」になりそうだから、実現性はないに等しいだろう。いずれにしても、次回のジャパンモビリティショーで、マニアに刺さる熱いEVモデルが登場し、EVの選択肢が広がることを願ってやまない。


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青山尚暉 AOYAMA NAOKI

2026-2027日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員

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スニーカー、バッグ、帽子の蒐集、車内の計測
好きな有名人
Yuming

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