「EVだ」「エンジンだ」の議論は木を見て森を見ず! 「本当に大切」なものとは? (1/2ページ)

この記事をまとめると

■CO2排出量を減らすことが重要

■BEVを作るにも電気を作るにもCO2を排出する

■大切なのはEVを語ることではなく新たなエネルギーを考えること

 WEB CARTOP読者のみなさん、新年明けましておめでとうございます。何十年も、新年の豊富や自動車業界の天気予報みたいな記事を書いてきましたが、今年はどんなイヤーカーが登場するのか興味があると思いますが、クルマを取り巻く状況に大きな変化が生じています。

 その変化とは、クルマの燃料である石油が、いつまでも安定して供給されないかもしれないというリスクです。石油を使うと、どうしてもCO2(二酸化炭素)が排出されるし、石油の採掘も減少してきているわけです。このようなエネルギー事情の変化を受けて、BEV(バッテリーEV)などの電動化の話題が頻繁にアップされています。そこで、エネルギーについて基本的な考え方を整理する必要がある思います。まずは石油の歴史から振り返りましょう。

石油黄金時代の終焉?

 そもそもBEVはCO2(二酸化炭素)をゼロにするという脱炭素のエネルギー政策という大義が背景にあります。地球上では毎日膨大な量の石油が使われ、私達の経済活動を支えてます。石油がなければ、自動車も走れないし、それどころか自動車を作ることもできないのです。日常品の中にも石油製品は数多く存在してます。

 100年くらい前から先進国は石炭から石油にシフトし、工業化を推し進めてきました。その結果、急速に近代化が進みましたね。このように、クルマだけでなく、石油がないとみんなが持っているスマホも作れないし充電もできないのです。

 しかし、石油はいつまでも無限の資源ではないので、いずれは石油以外のエネルギーにシフトしないといけません。ちなみに炭素を含むエネルギーは石油以外では石炭や天然ガスも使われているけど、こうしたエネルギーは化石燃料とも呼ばれています。そして、化石燃料を燃やすとどうしてもCO2が排出されるので、そこが悩ましいですね。化石燃料の主役である石油の代替えエネルギーを見つけることが人類の重要な課題なので、EVとかエンジンとか、言っている場合ではないと思うのです。


新着情報