一般道での快適性&楽しさを高める装備の数々
ところで、以前GR Garageでうかがったことがあるが、GRヤリスはセカンドカーとしてサーキット仕様などカスタマイズを加えるオーナーが多い一方、GRカローラは5ドアで実用性も高いので、日常使いするオーナーも多いとのこと。開発においても、限界域の性能だけでなく、高速道路による長距離移動の快適性にも注力したという。
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たとえば、自走でサーキットに行ってスポーツドライビングを楽しみ、再び自走で帰るというときにも、サーキットを楽しむ余力や安全に帰る余力を残すよう、往復の道中はTSS(運転支援システム「トヨタセーフティセンス」)の直進安定性などにもこだわったという。
一方で、サーキット走行時の改善も施されている。長時間の全開走行でもパワーダウンしないよう、「クールエアダクト」が追加された。一般道からサーキットまで、まさに、実用性に優れるスポーツモデルの理想型だ。
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最後に注目すべきは「サウンドづくり」。スポーツモデルはサウンドもまた魅力のひとつではあるのだが、昨今、車外騒音に関する規制が厳しくなりつつある。そこで今回採用されたのが、擬似的なサウンド。
メーカーオプションのJBLプレミアムサウンドシステムにサブウーハーを追加。アクティブノイズコントロール(ANC)により不快なこもり音を低減。そして新たにアクティブサウンドコントロール(ANC)を追加し、ドライバーのアクセル操作に連動してスポーツサウンドを車内に響かせる。アクセルオフすると「パンッパンッ」とバブリング音も聞こえ、ナビ画面で音量調整もできる。気分を盛上げてくれるよい演出だが、どうせ車内にしか聞こえないのだから、もっと盛大なモードがあってもいいのに……。
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一方で、現オーナーは早朝の外出時にスタートボタンを押した瞬間、静寂な朝の空気を震わせる排気音に肩身の狭い思いをしたこともあるかもしれない。今回の改良で、エコモードをチョイスすると、エキゾーストのバルブを閉じることで低周波音が消える。周辺に伝わる振動が減り、同時にドライバーの背徳感も軽減されるだろう。
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発売以来、改良の折々試乗しているGRカローラだが、25式後期はスポーツモデルとしてかなり洗練された印象を強く受けた。また、従来は抽選での販売がメインだったが、今後はデリバリーも改善され、また既納オーナーに対してもアップグレードプログラムが用意されるなど、全方位でGRカローラファンの満足度が高められるだろう。
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