ファン垂涎の「名車復活」ビジネス! アバルトクラシケが贈る「最新モデル」は争奪戦必至の激レア車 (2/2ページ)

1000SPと1300OTに続くモデルの登場に期待

 そのエクステリアデザインには、もちろんかつての1000SPから多くのモチーフが採り込まれており、ミッドに搭載されたエンジンも、最高出力が240馬力の1742ccの直列4気筒ターボエンジンと4Cのそれに等しかった。

 当初はワンオフモデルとして発表された、この現代版1000SPだったが、世界の熱狂的なエンスージアストがその存在を見逃すわけもなく、そのリクエストに応えてアバルトは、最終的にそれを5台のみ限定生産している。

 そしてこの1000SPに続くプロジェクトがアバルトクラシケに存在することが明らかになったのは2024年のことだった。そのニューモデルに掲げられた名は「1300OT」。

 前作の1000SPと同様に、アルファロメオ4Cをベースに製作されたそれは、もちろん1965年に「フィアット850」をベースにアバルトが開発し、こちらもまたモータースポーツの世界で大活躍した「1300OT」をオマージュするもの。

 カーボンファイバー製のボディは、そのコンセプトを物語るかのように高性能でありながら、同時にクラシカルなディテールを採用したもので、ルーフ後端に備わるエアインテークはコンパクトなデザインに一新されているものの、放熱性に優れたエンジンカバーや大きなリヤグリルには、かつての1300OTのイメージが巧みに表現されている。

 ミッドに搭載される240馬力仕様のエンジンなど、そのメカニズムの構成は1000SPのそれと変わらない。アバルトはこの1300OTの生産も5台の限定で行った。参考までにこの5台の1300OTは、アバルトの創立75周年を記念するモデルとしての役割も担っていた。

 アバルトのファンにとって、今回紹介した1000SPと1300OTの両モデルが、特別な感情を持って迎え入れられるものであることは間違いないはずだ。はたしてアバルトクラシケは、これから先もこのような魅力的な限定車をリリースするプランを持ち合わせているだろうか。もちろん世界中のファンはそれを強く待ち望んでいる。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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