超マニアックだが乗るならいまが最後! 200万円以下で手に入る「左ハン+MT」の輸入中古車たち (1/2ページ)

この記事をまとめると

■左ハンドルでMTのおすすめ中古輸入車をドイツ、フランス、イタリアメーカーから紹介

■平成の時代においても探してみるとコンパクトカーからスポーツモデルまで存在した

■維持費が高く運転操作にも慣れが必要だが所有してしまえば楽しさを享受できる

この先日本で正規に登場することは「ほぼなし」

 輸入車……というより「外車」の表現のほうが浸透していた時代は左ハンドルが標準で、右ハンドルはオプション扱い。「そもそも外車なのになんでわざわざ右ハンドル?」なんて突っ込まれる時代がありました。それがいまや、左ハンドル自体の設定が消滅し、選べるのは右ハンドルのみ。さらにMT仕様ともなれば、それ存在自体が貴重(珍重?)される時代となりつつあります。

 少しずつ、そして確実に個数を減らしている「左ハンドル+MT車」。セミオートマ、ティプトロニック、DSG、PDK、DCT……などなどの選択肢が増えた輸入車、なかでもスポーツカーおよびスーパースポーツモデルの3ペダルMT車(設定があれば)は、選ぶオーナーが少ないのか希少価値が高まるいっぽう。さらに、比較的手に入れやすい価格帯のモデルのなかには、その役目を終えて少しずつ淘汰が進んでいるケースもあります。

 筆者自身が左ハンドル&MT車のクルマを所有しているせいなのか、実感に乏しいところもあるのですが、クルマ好きの方と雑談していたとき、「比較的手に入れやすい価格帯の左ハンドル&MT車」がなくなってしまうかもしれない……とあるとき気づいたのです。

 そこで、購入後の維持費のことを承知のうえで「平成生まれ & 車両本体価格200万円以内 & 左ハンドル & MT車」の条件で乗れる輸入車をピックアップしました。

※この情報は2024年3月現在のものです。

■ドイツ車

 ポルシェ・ボクスター(986型)、BMW3シリーズクーペ(E90型)、アウディTT(8N型)と、いずれもまだまだ現役カーとして街なかで見かける個体も少なくないモデルばかり。とはいえ、売り物として店頭に並べる「商品車」として成立する個体が確実に減ってきていることも事実です。もう少し予算をアップして1世代新しいモデルまで射程圏内に入ってくると……今度は「左ハンドル&MT車」そのものの相場が跳ね上がったり、設定または商品車がないという事態に……。

ポルシェ・ボクスター(986型)

・販売期間:1996年10月~2004年11月
・中古車の平均価格:168万円
・中古車の価格帯:94万~330万円

BMW3シリーズ(E90型)

・販売期間:2006年9月~2013年9月
・中古車の平均価格:73.6万円
・中古車の価格帯:25万~318万円

アウディTT(8N型)

・販売期間:1999年10月~2006年9月
・中古車の平均価格:59.6万円
・中古車の価格帯:29万~330万円

■フランス車

 同じ条件でドイツ車と比べると、フランス車のほうが高年式でも「平成生まれ&車両本体価格200万円以内&左ハンドル&MT車」の条件に当てはまるモデルがあることに気づきます。ただ、もともとの販売台数がドイツ車よりも少ないだけに、商品車の台数も少なめ。ここからさらにグレードやボディカラーを決め打ちした「指名買い」ともなれば、多少なりとも中・長期戦を覚悟した方がいいかもしれません。

ルノー・ウインド

・販売期間:2011年7月~2013年8月
・中古車の平均価格:137.2万円
・中古車の価格帯:89.8万~175万円

ルノー・トゥインゴ

・販売期間:2008年11月~2014年2月
・中古車の平均価格:69.8万円
・中古車の価格帯:26.6万~138万円

プジョーRCZ

・販売期間:2010年7月~2016年12月
・中古車の平均価格:115.6万円
・中古車の価格帯:39万~319万円

プジョー208

・販売期間:2012年11月~2020年6月
・中古車の平均価格:58.2万円
・中古車の価格帯:17.2万~270万円


松村 透 MATSUMURA TOHRU

エディター/ライター/ディレクター/プランナー

愛車
1970年式ポルシェ911S(通称プラレール号)/2016年式フォルクスワーゲン トゥーラン
趣味
公私ともにクルマ漬けです
好きな有名人
藤沢武生

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