この記事をまとめると
■ブリヂストンはフォーミュラジムカーナに4年連続で協賛している
■2026年大会ではあえてグリップ性能を抑えたタイヤを競技会に提供した
■「タイヤ頼みではない運転技術を競ってほしい」とブリヂストンの担当者は語った
フォーミュラジムカーナに初年度から参加のブリヂストン
全国の大学や専門学校の自動車部が腕を競い合う「フォーミュラジムカーナ」。その足元と競技会を長年に渡って支えているのが、日本を代表するタイヤメーカーのブリヂストンだ。2026年で協賛4年目を迎える同社は、なぜこれほどまでに「フォーミュラジムカーナ」に力を注ぐのか。ブリヂストンのモータースポーツオペレーション部モータスポーツ第1課の武田洋平さんに、その真意と今大会で採用されたタイヤの狙いを直撃した。
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インタビューの冒頭、武田さんは「フォーミュラジムカーナ」に協賛する目的を、大きく3つの柱で語ってくれた。
まずひとつ目は、「モータースポーツ文化の継承と支援」だ。昨今、物価高騰の影響もあり、クルマを維持すること、ましてやタイヤを消耗するモータースポーツを楽しむことは、若者にとって非常にハードルが高くなっている。「タイヤもクルマも高価ないまだからこそ、若者が思い切りモータースポーツを楽しめる場を提供したい。それがクルマ文化を守ることにつながる」というブリヂストンの姿勢は、単なる企業のプロモーションを超えた「使命感」に近いものを感じさせる。
「ポテンザRE-71RS」を装着した全日本ジムカーナ選手権PN3クラス参戦車両画像はこちら
ふたつ目は、「ブリヂストンブランドへの憧れの醸成」だ。ブリヂストン、とくに「ポテンザ」といえば、性能は最高だが価格も最高峰という、高嶺の花のようなイメージがある。「ブリヂストン(ポテンザ)は学生時代にはなかなか手が出せないブランドかもしれませんが、こういう機会に実際に履いてもらい、『やっぱりポテンザはいいな』『ブリヂストンはかっこいいな』と肌で感じてほしいのです」と武田さんは語る。この原体験が、彼らが社会に出た後々の選択肢となり、将来のファンを生む種まきとなっているのだ。
そして3つ目が「リクルート」だ。この大会を通じてブリヂストンに興味をもち、実際に入社する学生も年々増えているという。
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「社内にクルマ好き、タイヤ好きを増やすことは非常に重要です。今回も、かつてこの大会に出場していた卒業生が社員として現場に来ていますが、やはり『愛社精神』やタイヤに対する姿勢が非常に熱い。社内に新しい風を吹き込んでくれています」と同イベント出身の社員を評価している。