魔改造された4WDのBRZは速かった
このように、スバル・ボクサー・ラリー・スペックZは、これまでのS4を凌駕するスピードをもつだけに、スバルファンの期待を背負う一台だが、熟成不足は否めず、9日のレグ1ではニューマシンならではのトラブルが頻発していた。
まずファーストループでドライブシャフトのトラブルが発生し、3輪駆動の状態になったほか、セカンドループではエンジンのレスポンスに不調をきたしていたようで、「4速に入れると昇らない状態だったから低いギアで走らなければいけなかった。そのぶん、タイムロスをしました」と新井選手。
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それでも新井選手は「これまで林道であまりテストができなかったけれど、競技に出たおかげでダメ出しができました。あとはミッションのギヤがこれまでとまったく違うので、いままで3速とか4速とかでいけたところが、2速でいかないといけないし、足まわりもストロークが長いので、全開でいっていいのか、まだ慣れていない部分はあるけれど回頭性がよくなっているのでラクになりました」と好感触。GRヤリスRally2を武器にレグ1を制した勝田範彦選手と1分22秒差の5番手でレグ1をフィニッシュした。
さらに、10日のレグ2ではハーフスピンをする場面もあったが、それでも新井選手は着実にステージを消化し、スバル・ボクサー・ラリー・スペックZのデビュー戦を総合6位、クラス5位でフィニッシュした。
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「いろんな不具合が出ましたが、競技の高いレベルで走ったことにより、クルマのいいところや課題が見えてきました。シャシー的にはすごく満足のいくレベルなので、エンジンのレスポンスをよくしてサスペンションの熟成を進めていけば、いいところに入ってくることができると思います」と新井選手。
事実、これまでのS4はRally2に対して1kmあたり2秒〜2.5秒以上も引き離されていたが、BRZではデビュー戦にもかかわらず、1kmあたり1秒〜1.5秒までRally2とのギャップが縮まったほか、新井選手によれば「1kmあたり0.5秒まで縮めたい。そうすれば、大輝(GRヤリスRally2)には追いつけないかもしれないけれど、その下ぐらいとはいい勝負ができると思う」と手応えを語る。
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さらに嶋村氏が所属するスポーツ車両企画室は、モータースポーツの知見を活かして、特別装飾車や部品に結びつけていく活動を担っているだけに、今後も新井選手が鞭を打つスバル・ボクサー・ラリー・スペックZの動向に注目したい。
なお、ラリー飛鳥ではGRヤリスRally2を駆る勝田範彦選手がJN-1クラスで今季初優勝を獲得したほか、JN-3クラスではGRヤリスの山田啓介選手、JN-4クラスではスバルBRZの上原 淳選手がそれぞれクラス優勝を獲得。さらにJN-5クラスではトヨタ・ヤリスの松倉拓郎選手、JN-XクラスではトヨタRAV4 PHEVの天野智之選手が開幕3連勝を達成している。