世界中でイケイケな韓国ヒョンデの次なる一手はスーパースポーツ! ガチでほどなく登場する「マグマGT」はWEC由来の「ホンモノ」!!

この記事をまとめると

■ヒョンデがスーパースポーツ領域への進出を正式に打ち出した

■高級車ブランド・ジェネシスからマグマGTコンセプトを発表

■WEC参戦技術を活かした市販化に期待が集まっている

本格スーパースポーツ誕生の予感

 韓国のヒョンデがスーパースポーツのジャンルに進出する。このようなニュースが最初に世界を駆け巡ったのは、2025年9月、アメリカのニューヨークで同社が開催した、「CEOインベスターデイ」でのことだった。ここでヒョンデは、その名も「パフォーマンス・ロードマップ」と呼ばれる、これまでにはない高性能モデルの開発計画を発表。同時にそれをベースとしたGTカテゴリーのレーシングカーをモータースポーツに投じることも明らかにした。

 そしてこのパフォーマンス・ロードマップが極めて現実性の高いものであることが証明されたのは、それからわずか2カ月後の2025年11月のことだった。ヒョンデの高級車ブランドであるジェネシスから、「マグマGTコンセプト」とネーミングされたスーパースポーツ・プロトタイプが登場したのである。

 ちなみにマグマという名称は2024年からジェネシスが高性能モデルのラインアップに使用してきたもので、さらに2026年からFIA世界耐久選手権に、また2027年からはIMSAスポーツカー・チャンピオンシップに本格的なエントリーを開始する予定とされている、ジェネシスが自らオーガナイズするレーシングチームにもまた、「ジェネシス・マグマ・レーシング」の名が掲げられている。マグマはジェネシスにとって、特別な、そしてきわめて重要な意味をもつネーミングなのだ。

 現在ジェネシスを率いる、会長兼チーフクリエイティブオフィサーのルーク・ドンカーヴォルケ氏は、かつてランボルギーニのチーフ・デザイナーとして、ムルシエラゴやガヤルドなどのモデルを生み出し、それを大きな成功へと導いた立役者としても知られる人物だ。その後はスペインのセアトやイギリスのベントレーでも数々のニューモデルをデザインした氏が、ジェネシスへと迎え入れられたのは2016年のこと。2015年に設立されたジェネシスが、きわめて短期間で高級車市場のなかで注目されるブランドとなった背景に、その秀逸なデザインがあったことは見逃してはならないところである。

 ここで紹介するマグマGTコンセプトも、もちろんこのドンカーヴォルケ氏のリーダーシップによって誕生したモデルだ。それはジェネシスのパフォーマンスに対する取り組みにおけるひとつの到達点であり、そしてまたモータースポーツへの関心がきわめて強いものであることを象徴する存在なのだと氏は語っているが、それはたしかにマグマGTコンセプトの魅力的な、精度高く構築されたエアロダイナミクスを実現していることが容易に想像できるボディスタイルにダイレクトに表現されている。

 現在の段階で、ジェネシスからはこのマグマGTコンセプトがもつメカニズムに関しての詳細は明らかにされてはいないが、ミッドに搭載されるパワーユニットは、おそらくジェネシスがFIA世界耐久選手権のLMDhハイパーカー・クラスに投入するために開発した「GMR-001」に搭載される、3.2リッターのV型8気筒ツインターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたものがベースとなるのではないだろうか。

 ジェネシスはすでに、マグマGTコンセプトが将来プロダクションモデルに進化することを公言しているが、それはスーパースポーツの世界で大きな衝撃となることは間違いない。デビューに向けてジェネシスから発信される今後の情報に期待したいところだ。


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山崎元裕 YAMAZAKI MOTOHIRO

AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員 /WCOTY(世界カーオブザイヤー)選考委員/ボッシュ・CDR(クラッシュ・データー・リトリーバル)

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