この記事をまとめると
■運転席周辺のスイッチ類がまとめられた場所にダイヤルがついている場合がある
■正体はヘッドライトの光軸の高さを調整するためのダイヤルだ
■荷物などを積んで車体が後ろ下りになったときに数字を上げていくと下向きに調整できる
数字が書いてある謎ダイヤルの役割
運転席のダッシュボード右下あたりに、いくつかのスイッチがあり、そこに、ライトを模した絵と、上下の矢印が示されたダイヤルのようなものがあるのではないか。とはいえ、その存在に気づかなかったとか、操作したことがないという読者もあるかもしれない。
このダイヤルは、ヘッドライトの光軸の高さを調節する、レベライザーである。
ヘッドライトレベライザーのイメージ画像はこちら
ヘッドライトの光軸(照射する向き)は、車検で検査されるので、それを運転者がわざわざ調節する必要があるのだろうかと、疑問に思うかもしれない。事実、ひとりでの移動や、数人の乗車で出掛けるときは、気にしたり、操作したりする必要のないダイヤルだ。
では、なんの目的で装備されているのか?
たとえば、乗車定員いっぱいに人が乗ったり、荷室に荷物をたくさん積んだりした場合、クルマの後ろ側のほうがより重くなるため、後ろのサスペンションが沈み込むような姿勢になる可能性がある。結果として、クルマの前側はやや上向きになり、それにしたがってヘッドライトも通常に比べ上向きになる。
荷物を積んだラゲッジのイメージ画像はこちら
そのままヘッドライトを点灯すると、ハイビームにしたような上向きの照射になるので、前を走るクルマのルームミラーを照らしたり、対向車の運転者に眩しい状況を生じさせてしまったりしかねない。
他車に対し迷惑となる照明の状態となったとき、レベライザーのダイヤルを、通常の0から大きな数字へ段階的に切り替えることで、ヘッドライトの光軸を下げることができる。つまり、ほかのクルマの運転者への眩しさを予防する機能である。
ヘッドライトレベライザーを操作するイメージ画像はこちら
近年は、軽自動車でもLEDヘッドライトを装備する車種がある。その場合は、ライトスイッチを入れるとハイビームで照射を行い、前を走るクルマや対向車に対しては遮光して眩しさを抑える機能を備えている。この場合は、レベライザーを運転者自ら操作しなくても、クルマが自動的に対処してくれる。
アウディのマトリクスLEDライトのイメージ画像はこちら
LED以外の従来型ヘッドライトで、ロービームで走行しているのに対向車などからパッシングされるなどがあったら、乗車人数の多さや、積載荷物の多さと重さの有無を意識し、もしヘッドライトの光軸が上向きになっている可能性があると気づいたら、レベライザーのダイヤルを操作してみるといいだろう。
順番にダイヤル表示の数字を大きくしていくと、適切な光軸の高さにすることができる。逆に、一気に最大の数字まで調節してしまうと、光軸が下がり過ぎて、照射が低く、手前になり過ぎて、前方が暗くなって状況を確認しにくくなる懸念がある。操作する際は、一段階ずつ、照射の様子を見ながら行うとよい。