展示以外の任務が重要!?
このレビン、いわずもがな車齢はもうとっくに30年を超えている。いくら天下のトヨタとて、やはりパーツがなかなかないという。なので、基本的に引き上げてきた車両についていたパーツはそのまま綺麗にして活用しており、車高調なども一旦バラせるところまでバラして必要な箇所を修復。エンジンもオーバーホールをして、コンディションを復活させている。
トヨタ名古屋自動車大学校が仕上げたカローラ レビン(AE101)のエンジン画像はこちら
ちなみに、修理に使うパーツはトヨタの協力ではなく学校側で用意することが多いそうで、結構これも大変なんだとか。外野がとやかくいうことではないが、未来の整備士たちにそこんとこ、トヨタにもぜひ協力して欲しいところである。一方でタイヤなどは、協賛という形で提供してもらえることが多いという。やたら綺麗な白いホイールは、同校にあったヴィッツのラリーカーから拝借したと教えてくれた。
トヨタ名古屋自動車大学校が仕上げたカローラ レビン(AE101)のホイール画像はこちら
ただ綺麗にするだけではなく、先のエンジンをはじめ、足まわりも学生たちが授業の一環で徹底的にバラして整備しているので、走りに関してもバッチリなんだとか。その証拠にこのトヨタ名古屋自動車大学校では、これらのレストア車両はすべて車検を取得し、公道復帰させるまでが一連のゴールとなっているので、このマジョーラレビンも車検取得済み。堂々と公道を走れるのである。作って終わりじゃないだけに、車検まで取れた日の喜びはきっと大きかったはずだ。筆者なんかはユーザー車検に毎回出して、無事に検査レーンを通るだけで安堵するレベルなので、比較にならないことだろう(!?)。
トヨタ名古屋自動車大学校が仕上げたカローラ レビン(AE101)の車検証シール画像はこちら
次の目標は、別の学科によるワンオフエアロの製作とのことで、まだまだ進化の余地があるそう。完成したら2027年の大阪オートメッセなどにもち込むとのことなので乞うご期待! なお、このレビンを含め、今まで手がけた車両はすべて学校で保管されているとのことだ。
ちなみにこの会場でこのレビンを置いたのには、ただの成果発表だけでなく、もうひとつの目的があるとのこと。それが、学校の宣伝活動だ。
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このレビンに「お!」と反応するのは、筆者のような好事家か、当時愛車にしていた、もしくは身近にあった世代で、ターゲットはその後者。自身の息子や娘と会場に来た親が「レビンじゃん! これ、俺が昔乗ってたんだよ」みたいな話をきっかけに、子どもたちに学校のことや自動車業界をもっと知ってもらいたいという狙いがあるという。実際、取材中も筆者の親世代(50〜60代)がメインとなるファミリーが、子どもと一緒に足を止める光景を多く見かけた。
トヨタ名古屋自動車大学校が仕上げたカローラ レビン(AE101)のインテリア画像はこちら
学生たちが作り上げた渾身の1台が、クルマ好きをひとり、またひとりと増やす架け橋になるかもしれない。そんな胸が熱くなる展示車両であった。