この記事をまとめると
■ボルボの人気SUV「XC40」は2018年から日本で販売されている
■8年間販売されているベストセラーモデルで何度も改良が入っている
■2リッター直4ターボエンジンを搭載する最新版の「XC40 ウルトラB4 AWD」に試乗した
ベストセラーSUVが8年目のマイナーチェンジ
日本では2018年に発売されたボルボ初のコンパクトSUV、XC40。僕はこのモデルに、多くの人たちよりちょっと早く触れることができた。日本での発表前に、スペインのバルセロナで行われた国際試乗会に参加していたのだ。しかも試乗後はボルボ・カーズの本拠地、スウェーデンのイエテボリに飛び、セーフティやデザインのプレゼンテーションを受け、ミュージアムを見学した。ボルボ三昧といえる数日間を過ごしたのである。
ワールド・オブ・ボルボの様子画像はこちら
そのなかでも印象的だったのが、デザインのプレゼンテーションで、XC90・60・40の3つのシリーズを靴で例えていたこと。90は革靴、60はスウェードのシューズ、そして40はスニーカーとしていて、デザインルームには実際に3足が並べてあった。
当時のXC40のエクステリアデザインは、たしかにそのとおりだった。高い評価を受けていたXC90やXC60の流れを受け継ぎつつ、サイドウインドウ後端をキックアップさせ、サイドシルやフロントのインテークなどに台形を取り入れて、アクティブでカジュアルなイメージを手に入れていた。
ボルボ XC40(MY18)画像はこちら
それに比べるとインテリアは、上級車種とのつながりが強かったものの、センターディスプレイをドライバー側にチルトしたり、ラゲッジスペースのフロアを折り畳むとコンビニフックが現れたり、スポーティかつ親しみやすい作りになっていた。
ボルボ XC40のトノボードのイメージ画像はこちら
XC40はプラットフォームも、60や90シリーズが使うSPA(スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー)よりひとまわり小柄なCMA(コンパクト・モジュラー・アーキテクチャー)を採用しており、ボディサイズも小柄になっていた。価格もXC60より抑えられていて、これは日本でも売れるだろうと思ったものだ。
ボルボ XC40(MY18)画像はこちら
あれから8年。XC40は我が国でのベストセラー・ボルボとしての地位を確立している。ただ8年間そのままだったわけではなく、途中で2リッター直列4気筒ターボエンジンがマイルドハイブリッド化されたり、8速トルコンATが7速DCTに置き換えられたりしている。
そういえば、電気自動車版のEX40(当初はXC40リチャージという車名)は、途中で2WDのモーターをフロントからリヤに移し替えるという大胆な変更をしていた。
ボルボ XC40リチャージ画像はこちら
このあたりは、昔からロングセラーが多かったボルボらしいところ。ただインポーターによれば、変わっていないと思われて、なかなかメディアに取り上げてもらえないという悩みもあったようだ。
テレビをよく見る人は、俳優の杏さんが出演するXC40のCMを見たことがあるだろう。ボルボのCMに芸能人が起用されるのは珍しい。そして今回、湘南を舞台にしたメディア向け試乗会が行われた。XC40は昔のままではなく、着実に進化していることを、多くの人に知ってもらいたいという気もちかもしれない。
ボルボ XC40 ウルトラB4 AWD画像はこちら
現行XC40のバリエーションは、大きくわけて前輪駆動のB3とAWDのB4からなる。どちらもパワートレインは同じだが、最高出力と最大トルクは後者のほうが上だ。
グレードはB3が下からエッセンシャル、プラス、ウルトラの3つ、B4 AWDはウルトラとウルトラ・セレクションのふたつになる。今回はウルトラB4 AWDに乗った。ウルトラB3に続き、2番目に売れているグレードだそうだ。
ボルボ XC40 ウルトラB4 AWDのエンブレム画像はこちら
サンドデューン・メタリックという、穏やかで温かみを感じるボディカラーが北欧らしい試乗車は、なんとCMで杏さんがドライブしたそのものだという。日本車の試乗会ではなかなかない体験だ。